ということで、2019/20シーズンのVリーグV1女子が先日のファイナルで無事に終了しました(まだ入れ替え戦は残ってますが)。
昨年に続き、ここでは個人的にV1女子で今シーズンよかった、と思うものを、選手編とスタッフ編、そして会場編に分けて、アワード形式でご紹介したいと思います。
※新設した部門もあり長くなったため、スタッフ・試合編を切り離しました。
ちなみに昨年版はこちらです。
最優秀応援賞:東レアローズ
今シーズンもさまざまな応援団が試合を盛り上げてくれました。そんな応援団の中から個人的に心に残ったもの、がこの賞です。そりゃ東レファンだったら自分のチームを最優秀にするよね、とお思いでしょう。聞いて下さい。
応援団というのは、まずは団席にいるファンに火をつけて、そしてその日を会場全体に「燃焼」させる(ファンは団席以外にもいるので)存在なんだなと思うきっかけがこの光景だったんですね。
そして、その「燃焼」方法がうまいなと思ったのが東レだったんです。上記の動画は、子供達の歓声が何より耳に残るわけですが、やっているうちにだんだん楽しくなってきて「ハイハイハイハイ!」の声がどんどん大きくなっています。「東レ!」コールもそうですね。たぶんこの日の子供達は家に帰っても「東レ!」とコールしていたんじゃないかな(笑)。つまり
東レというチーム名、企業名が子供の脳裏に刻まれるわけです。
これこそ企業が選手を社員雇用するというコストを抱えてまでスポーツチームを持つ意義、なのではないでしょうか。
その点では名前の短い企業は有利ですね。デンソー、JT、久光(本当は製薬までつきますが)…その点NECは長いのでチーム名から「ロケッツ」と叫ぶことが多いですがこれでは企業名が刻まれないのが難しいところです。
燃焼という点ではフルセットにもつれ込んだときの第五セット前、応援権が自チームにあると、時間ぎりぎりまで引っ張ってあえて静かにしていて、時間ぎりぎりでアカペラで「東レ頑張れー!」コールをするのもこのチームのうまいところです。これは年末の黒部大会でのことだったのですが、応援団長が「この後、東レ頑張れーコールをしますよ。あ、ちょっと待ってね、みんな喉の調子は大丈夫ですか?」みたいに話を逸らしたりしてタイミングギリギリまで引っ張る様子を目の当たりにしたのですが、
そういう応援団の工夫、そして何より熱がこもっている、ということをお伝えしたいんです。
東レの応援団から見る応援のあり方、みたいなのは過去にも「東レアローズに見る音響と応援」に書いてますので宜しければ。