Vリーグ アリーナタウンツアー~中国・四国・九州エリア~

Vリーグトーク
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

北海道・東北関東中部・北陸関西とお送りしてきましたこのツアーも今回が最後。残りのエリアをまとめてご紹介します。

①兵庫県・姫路市(2020年10月、11月 ヴィクトリーナ・ウインク体育館)遠征度:95%

本当は関西エリアなのですが、埋もれてしまうのと、お隣の岡山とセットにしたいのでこちらにしました。

姫路は言うまでもなく姫路城のある街、です。でも、そこで止まっていると思います。私自身神戸に住んでいた時でも姫路には行ってなかったですし、新幹線で通過するたびに姫路城を眺めてそれで終わってました。

なので、ヴィクトリーナ姫路がV1にやってきて、初めて訪れた街なんですね。姫路ファンの方からのリクエストもいただき、20/21シーズンに二度お邪魔しました。

その模様を下記にたくさん書きましたのでそちらをご覧いただきたいのですが

ホームタウンというのは、そのチームのテーマパーク、になるのが理想だと思っています。街の至るところにポスターなどが貼られていたり、地元企業の広告に選手が起用されていたり…ある意味広島の街はカープのテーマパークだったりしますが、それと同じです。

Vリーグのチームでそこまでできるチームは少ないのですが、姫路はそれができる可能性があるチームなんですよね。岡山やKUROBEも露出は多いですが、それは自治体が、Bリーグなど他の競技とセットで押し出しているから、なんですよね。

ところが姫路は地元にそういうチームはなく、独占できる状態なんですよ。だからこそ、自治体を頼らず自分たちでやらなきゃいけないわけですが、それがうまくいっていますし、さらに広がりそうです。Vリーグの未来は姫路にかかってます。

■行き方

新幹線の姫路駅が基点となります。のぞみの一部とひかりが停車します。東京からはのぞみで3時間、ひかりで3時間半です。

ヴィクトリーナ・ウインク体育館に行くには、新幹線の姫路駅からバスを利用するか(15分くらい)、JRの姫路駅から少し離れている山陽姫路から山陽電鉄で一駅の手柄駅下車、徒歩15分です。バスは本数が少ないので行きはバス、帰りは山陽電鉄を使っています。新幹線から一駅なのでアクセスはいい方です。

■体育館

古くも新しくもなくという感じですかね。ちなみにアリーナ席は板張りで背もたれなしです。

二階席はそんなに客席が多くないので(10列くらい?)、後ろの方でも見やすいのでは。

■見どころ

やっぱり姫路城です。あまり観光しない私も、姫路城は行ってきました。

姫路城は姫路駅からも15分くらいかな。なにせ、駅を下り立ったらどーんとそびえたっているのが見えます。すっかり街のシンボルであり、アイデンティティーになってますね。特に夜でも中心部からこんな風に見えます。街の誇りでしょうね、姫路城は。

ちなみに手前は大きな芝生広場になっているので、入園料を払わなくても近くまでは行けます。

あと、姫路城の入場券とセットで買うこともできる、隣接している庭園・好古園もぜひ。私が行ったときは紅葉も楽しめました。

ただ。

ここはヴィクトリーナが見どころ、でもあるんです。

街の至るところに貼られたポスター、ラッピングバス、自販機…

ポスターも他の街だとJリーグのチームなどとセットだったりするのですが、姫路にはないのである意味独占状態なんですよね。

あと、個人的な印象なのですが、姫路市内ってけっこうピンクのカラーリングが目立つんですよ。姫→ピンクだから、なんですかね。その点でもヴィクトリーナのカラーリングは街に溶け込んでいるんですよ。

そんなのもあってVリーグの理想郷って姫路だなあと思っています。と同時にもっともっと街に浸透してほしいなと思います。

■グルメ

今まで特定の店名はご紹介してませんでしたが、ここではぜひ紹介させてください。というよりこの店しか行っていないのですが。姫路駅近くにある飛屋です。

元々は姫路名物である姫路おでんを食べようと思ってGoogleで検索して、そして雰囲気のよさそうな店だと思って入ったのですが、まあもうとにかくこの店のご夫婦(だと思います)がすごくいいんですよ。

もちろん姫路おでんもいただけるのですが、ここで初めて知った姫路名物が「ひねポン」でした。炙った「ひね鳥」のポン酢和えで、さっぱりといただけます。ひねぽんの由来は、卵を産まなくなった雌鳥を「ひね鳥」というのですが、それをポン酢であえたからひねポン、みたいです。

ちなみにおでんもいただけます。姫路おでんはショウガと醤油の味付けがポイントです。あと店としては揚げ物がメインなので、串揚げとかカキフライも食べられます。

あと。このエリアって日本酒の名産地でもあるんですよ。元々日本酒発祥の地が姫路を中心とした播磨と呼ばれるエリア。ちなみに山田錦も播磨から生まれています。それもこの店でいただけます。

はりま酒文化ツーリズム「播磨は日本酒のふるさと」
はりま酒文化ツーリズムは、播磨広域連携協議会が運営し、播磨地域にある酒蔵を紹介。イベント情報なども掲載。

姫路は初めて行ったときは金曜に前乗りしたのですが、あまりにお二人のもてなしぶりがいいので翌日も行きましたし、3週間後に再びやってきたときは一人ながら予約していきました(笑)。お二人も覚えてくれていましたね。

そこでヴィクトリーナの話もしたのですが(「何しに姫路に来たんですか?」と言われればそりゃ「バレーボール見に来ました」と答えますから)、店にはポスターとかもないのですが、やはりヴィクトリーナのことは知ってました。試合に行ってみようかと思ったけどCOCOAをインストールしなきゃいけない知ってやめたとおっしゃってました(ご年配の方にはスマホにアプリをインストール、というのもハードルが高いわけで)。

でも、バレーボールに興味がない人でもチームは知っているよ、というのを知るだけでも大きいじゃないですか。夜は、地元の人たちのチームの浸透具合を探れる貴重な時間なんですよ。かつ、布教できる機会でもあります(笑)。私も少しでも興味を持ってもらおうと、「VICTORINA TIMES」を置いておきました。

こういう店がいつかヴィクトリーナファンが集まる店になったらいいなあ、と思います。野球とかサッカーだと、あるんですよ。地元のファンが集まる居酒屋やスポーツバーが。野球やサッカーと違ってホームの試合数が少ないこともあってバレーボールにはそういう店はなかなかないのですが…

なーんて思っていたら「ないならウチで作ればいいじゃん」という眞鍋イズムといいますか(笑)、本当に作っちゃったんですよ、ここは。

C-ups Café&Sports Bar いよいよ明日7月7日(水)午前11時グランドオープン! |【ヴィクトリーナ姫路】
日頃からヴィクトリーナ姫路を応援いただき誠にありがとうございます。 ヴィクトリーナ姫路専属チアリーダーズ「C-ups」のブランドカフェが、いよいよ明日7月7日(水)午前11時にグランドオープンします! 場所はJR姫路駅東

あと、姫路といえば穴子めし。駅弁は売り切れている可能性があったので、事前に駅前の「たけだの穴子めし」で買っておきました。ただし、作るまでに時間がかかるので(10分くらい)、お急ぎの時はご注意を。