バレーボール女子東京五輪代表 選手紹介~アウトサイドヒッター編~

日本代表
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

今回のバレーボール女子五輪代表の個人的な注目ポイント、セッターとリベロミドルブロッカーに続いて最後はアウトサイドヒッターをご紹介します。

※紹介順は下記の日本バレーボール協会の写真順(年齢順)にします。

※掲載している写真は全て私が撮影したものです。

https://www.jva.or.jp/index.php/topics/20210630-1

アウトサイドヒッターは言うまでもなく攻撃の中心であり、得点をたたき出すので一番わかりやすく、目立つポジションです。今回5人選ばれてますが、その中から3人がレギュラーとなります。攻撃の中心だけに選考には頭を悩ませたと思いますが、それぞれの特徴、そして持ち味を考慮してのものだと思います。それを私になり少しでもご紹介できればと思います。

アウトサイドヒッター:石井優希(久光スプリングス)

あくまで個人の意見ですが、2020年に開催されていたら、エースは彼女でした。

なので、今回のメンバーに残ったときはホッとしました。残った、とさらっと書きましたが、正直な話、当落線上にいたとは思います。鍋谷選手か彼女か、だったんじゃないかな。

実はアウトサイドヒッター陣では彼女だけが五輪経験者です。その経験を買われたことは間違いないと思います。

元々「私が!」と引っ張っていくタイプではないと思います。ですが、五輪を見据えて成長を促す意味で、所属チーム・久光スプリングス(当時は久光製薬)の酒井監督の意向で19/20シーズンはキャプテンになりました。ところが、前年優勝のチームが勝てなくなり、最終的に7位。キャプテンとしては修羅場になってしまったんですね。

それもあってか20/21シーズンはキャプテンを外れたわけですが、チームは8位と苦しいまま。ご本人も悔しいシーズンだったと思います。こういう言い方はあれですが、ちょっと負のループに入っていた印象がありました。これで代表まで外れたら…と個人的には心配だったんですよね。VNLでも正直出番は少なかったですし(そもそもメンバー固定で戦っていたので←それもどうなのかという話ですが)。

だから残って本当によかったなあと。シーズンもVNLも不本意だったかもしれませんが、五輪は関係ないですし。リオ五輪のメンバーたちの悔しさを受け継いでほしいなあと思います。石井選手については去年こんなブログを書いてますので宜しければ。