2024年7月1日、東レアローズ滋賀から新加入選手の発表がありました。他にもこの日は、チーム戦力と合わせて今後の東レアローズ滋賀の行方が見えてくる発表があったのですが、今シーズンから始まるSVリーグにも関わってくると思いますので、私なりの解説で、ここでご紹介します。
まず、戦力面です。発表順に田代佳奈美、青柳京古、野嶋華鈴、山下とも、大川愛海、小山愛実（全て敬称略）の6選手が新たに加わりました。
退団したのは井上、関、吉野、真鍋、大﨑、西川の6選手ですから（外国人選手を除く）プラスマイナス0名。内定選手を考えるとプラス2名と言えます。ポジション別に言うと
S:田代、川副（2名）※昨年開幕比±0
OH:ヌワカロール、深澤、古川、谷島、野嶋、大川、小山（7名）※同+1
MB:戸部、樫村、青柳、山下（4名）※同±0
L:中島、松岡（2名）※同+1
なおタナパン選手をカウントしていませんが、彼女の通訳がそのままチームに残っていることを考えると、今シーズンもどこかのポジションでタイ人選手の加入があるのではと思います。
さて。この陣容を皆さんはどう思いますか？
決して潤沢な補強とは言い切れませんし「優勝間違いなし」なんて言えませんが、それなりに戦えそうな陣容と言えるのではないでしょうか。ここからは私なりに、各選手をご紹介していきます。
田代佳奈美選手（ガラタサライから加入）
2017/18シーズン以来実に7年ぶりのチーム復帰となりました。何よりチームに貴重な、地元滋賀県出身の選手なんですよね。
私は東レ時代の田代選手は実質2016/17シーズンしか見ておらず、そのときはチャレンジマッチに回る可能性もあるくらい低迷したシーズンだったので、個人的にはあまりいい印象がないんです（木村沙織さんラストイヤーだったので写真もありません）。
その後東レを退団してCSMブカレストに移籍しますが、入れ替わりで入ってきたのが関菜々巳選手なんですよね。そして同チームの監督を兼務していた日本代表のコーチだったアクバシュが突如コーチを退団したことで、チームにいられなくなったのかはわかりませんが、同チームにいた井上琴絵選手と共にデンソーエアリービーズに入団し、Vリーグに復帰します。
東京五輪に出場した後は再び海外移籍でフランスのナント、そして昨シーズンはトルコのガラタサライにいました。ガラタサライが何位なのか、は現地のサイトを見てもわからなかったのですし、彼女がどれくらい活躍していたのかもデータが見られずわからなかったのですが、女子では最強リーグと言っていいトルコリーグにいた、ということは何より大きいのではと思います。
いわば、本当の意味で世界を知るセッターが加入するわけですから。果たしてどんなトスワークを見せるのか楽しみです。
あと、今後の東レを担うであろう川副選手にとっては、海外を知る格好のお手本になります。ロンドン五輪出場の中道コーチ、そして次のリオ、東京の両五輪出場の田代選手と、三大会連続のオリンピアンのセッターに囲まれるという最高の環境ですし、もしかしたら今後のセッターの新人獲得の大きなアドバンテージになるのかもしれませんね（セッターは二名ということはおそらく昨シーズン同様、内定選手の加入があるはず）。
