18/19 マイVリーグアワード~会場編~

マイVリーグアワード
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

最優秀スタッフ賞:東レアローズ伊東都さん

これは、試合でコート内に入れないスタッフを対象としています。

伊東さんはもう、毎試合受付に置かれるウェルカムボードが全て、です(笑)。

私にとってそれまでの受付というのは、チームの応援団のためのもので、一般の人は近づけない場所でした。それが、新生Vリーグになった影響もあるのか、東レアローズはグッズの販売を今季から始めて、私のような一ファンも気軽に立ち寄れる場になりました。

たかがグッズと言うことなかれ。そこにいるスタッフの方と声を交わせると言うことは何より貴重なわけです。だって、チームとの接点が持てるわけですから。「昨日の試合よかったですね!」と言えるだけでも違うじゃないですか。だってそこにいるスタッフの方もチームの方なわけですから。

始めて東レの受付に行ったのは観戦二戦目の刈谷大会でしたが、そこでグッズを買ったときに関係者IDの名前(伊東さん)を見て「あ、チームの顔に載っていた方だな」(=スタッフ)と気づきましたしね。

ボードの存在に気づいたのもこのときで、その次の試合から必ず毎試合撮りに行くようになりました。伊東さんはレギュラーラウンドの20試合とファイナルステージの11試合、そして私は行っていないので見ていないのですが皇后杯でも書いてらしたのなら2試合の、計33枚のウェルカムボードを書いていたことになります。最後の方は「書くネタがない」とおっしゃってましたけれど(笑)、本当に楽しませていただきました。こういうスタッフの方がいらしてのVリーグ、ということをお伝えしたいです。

ちなみに伊東さんはインスタで選手と出かけているところを載せたり、ファンの女子達にとっては選手をより身近に感じさせてくれる存在でもありましたね。ファンの子達のお姉さんという感じです。そういうスタッフは他のチームはあまりいない気もしますね。

ついでにいうと。私は今シーズン東レは23試合見て、ウェルカムボードは21枚撮ってきましたが、その中での最優秀ウェルカムボードは…やっぱりこれ、かな。ファイナル第二戦、つまり東レアローズとしてシーズン最終戦のものです。初戦を落とした東レの、全てが現れている一枚です。

ちなみにこれ、同様に初戦を落として迎えたファイナル3の第二戦と同じデザインなんですね。験担ぎの部分もあったのかなあとも思います。

最優秀応援賞:KUROBEアクアフェアリーズ

今シーズンもさまざまな応援団が試合を盛り上げてくれました。そんな応援団の中から個人的に心に残ったもの、がこの賞です。

KUROBEは得点時もテクニカルタイムアウトも同じ曲(微妙にキーは違います)とバリエーションはきわめて少ないのですが、だからといいますか、大太鼓がものすごく効いているんですよね。得点時の方が響くのでちょっとこの動画だとわかりづらいのですが…

太鼓を使う応援は日立リヴァーレもそうで、手に持てる小さな太鼓を何人もの団員がぴたりと音を合わせることで響き渡る光景も見事なのですが、KUROBEは団員も少ない中これを一人でやっているのがすごいんですよね。

私自身フルやハーフのマラソンを何回か走ったことがあるのですが、終盤バテてくるととにかく太鼓の音って励みになるんですよ。背中を押してくれて力になるんです。大太鼓を使っているチームはKUROBEだけじゃないかなあ…そんな意味でも表彰、です。

最優秀新曲賞:久光製薬スプリングス

応援団が流す曲の中から、今シーズンから登場した新曲を表彰するこの賞。選んだのは久光のこの曲です(曲名があるのかはわかりませんが)。

それぞれの応援団は一定のメロディーラインというか、曲調に共通性があります。私の印象では久光のメロディーはどこか王道感があるのですが、この曲はそれとはちょっと異なる、ライトな感じがとてもいいんですよね。

あと団席を見ていて気づいたのですが、久光のメロディーって基本的にチアを立たせるためというか。メロディーだけでなくチアの振り付けと合わせてみるとまた印象が変わります。ぜひご覧下さい。