さて。ここからは大事な三賞の発表にまいります。ここでも、大ファンである東レアローズの選手に思い入れが行き過ぎないよう配慮して選んだ結果、です。
最優秀新人賞:日立リヴァーレ 窪田美侑選手
私は昨シーズンは1月に大分で行われた二試合しか見られなかったのですが、そこで印象に残ったのが窪田選手でした。貫禄にあふれた選手だなあという選手だったのですが、なんと内定選手として加入したばかり!その試合でそんな活躍を見せていたので印象に残っていた、というのが大きかったです。
そんな思い入れもありつつ、シーズンを通して日立リヴァーレのレギュラーとして活躍したのも今回の選考理由ですが、ただまあまた同じことを言いますが、とにかくカッコいい選手だったなあ…と。
最優秀外国人選手賞:KUROBEアクアフェアリーズ フレヤ・アールブレヒト選手
とにかくチームを大声で鼓舞する。このチームに私が求められているのはそれだ。そんな選手でしたね。
外国人選手は助っ人なわけです。つまり何かというと、日本人選手だけでは足りないものを補完するために呼ばれるわけです。でも、全てがうまくいくとは限りません。実際に来たら「あれ?こんな選手だったの?」というのもあるでしょうし、日本の水が合わずに帰ってしまう選手もいます。まあこういうのはプロ野球とかには多いですけれど、バレーボーラーはけっこう各国を転々とする印象があるので、つまり文化への柔軟性も持っているのでそういう選手は少ない印象はありますが。
チームというパズルに足りないピースをぴったりと埋めてくれた選手としては個人的には、若い選手の多いチームに経験とパワーをもたらした東レのヤナ・クラン選手、そしてこれも似ていますが埼玉上尾のシュシュニャル選手も当てはまると個人的に思います。デンソーのシニアード選手もよかったですね。
ただ、V1に新規参入したチームといういわば逆境の中で、文字通り孤軍奮闘したという点ではやっぱりアールブレヒト選手だなあ、と。しかもオフに東京に出てきてシュシュニャル選手と食事したり、KUROBEだけてなく日本にいるVリーガー外国人の親分的な存在にもなっていたと思います。そんな点も含めての表彰です。
さて。いよいよ最後になります、MVPの発表です。
単純にプレーがよかった、というだけでなく、初めてVリーグを見ようとする人に「まずはこの人を見ておけ」という意味合いも入ってますし、写真をたくさん撮った身としての要素も加味しています。
最優秀選手賞:久光製薬スプリングス 新鍋理沙選手
私自身、1年の空白期間をおいて久しぶりに見たVリーグだった今季。東レアローズにドハマリした一年であると同時に、新鍋理沙という選手に注目するようになった一年でもありました。
それまでも久光の試合は撮っていたのに不思議なくらい新鍋選手を撮ってなくて(試合に出てはいました)。全く注目してなかったのですが、今季の開幕戦でカメラを向けるようになってから、そのプレーの奥深さにハマっていった…というところでしょうか。
一言で言うと巧さのある選手、でしょうか。スパイクも力任せに打って相手のブロックを弾くのではなく、力はないけれどスペースを狙うとか。野球で言えば速球派と技巧派の違い、でしょうかね。同じことは木村沙織さんでも感じていたのですが、バレーボールファンとしてさらに行き着いた先が新鍋理沙だった…そんな感じですね。その話は前にブログに書いたので宜しければ。
バレーボールがもっと注目されて人気が出るためには代表戦での活躍も必要ですし、いわばアイドル的な人気になる選手が出てくることも必要でしょう。新鍋選手は後者にはならないでしょう。でもだからこそ、「いや、実は新鍋理沙ってすごい選手がいてさ…」みたいになることが、バレーボール界、そしてVリーグにもっと関心を持ってもらう一つの手法なのではと私は思います。
私のように入口は木村沙織さんという別の選手でも、新鍋選手に行き着いているわけですし。
そんな意味も、このMVPにはこめられています。
皆さんはどんな選手をベスト6に選びますか?
どんな選手をMVPに選びますか?
考えると結構楽しいと思いますよ。
ではまた来シーズンお会いしましょう!