Vリーグの撮りどころ22/23シーズン ~東レアローズ・プレー編~

カメラ
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

関菜々巳選手がサーブレシーブ前に見せる余裕

マイVリーグアワードの最優秀選手賞(MVP)に選出したときにも書きましたが、今シーズンは笑顔が増えたんですよね。余裕を漂わせているというかな。セッターが青色吐息の表情見せていたり他の選手の心理にも影響しますし、笑顔を見せることって大事だなと。関選手は代表のレギュラーになったことで世界バレーなど修羅場をくぐったことで、余裕が出てくるようになったのかなと思います。やっぱり代表は選手を一回りも二回りも成長させますね。

私がVリーグに本格的にハマったのは18/19シーズンからなのですが、その点では関選手と同期なんですよね(笑)。それもあって思い入れ深く見続けています。大舞台で敗れた後に号泣していたり、精神的なもろさもあるなと思っていたのですが、そりゃ、高卒でいきなり東レという強いチームのレギュラーになっていたらそうだよなと。細かった心という線が何度も塗り重ねることでどんどん太くなっていく、そんな過程を見てきたなあと思います。

東レ、いろいろ変わっちゃいますけれど、私が安心しているのは彼女という柱は変わっていないことなんですよね。戦力が落ちてもそれなりに戦えるようにしてくれるんじゃないかなあ、と。当然彼女の負担は増えますけれど、何せ代表の正セッターですから、心配ないでしょう(笑)。

手探りの中でそれなりに戦えるようにする。来シーズンはそんな彼女の真骨頂が発揮されるシーズンになるんじゃないかな。いろいろ書きましたが、ほんと頼んます!オネシャス!(笑)

さて、つらつら書いてきましたが最後はやはり、かつての推し、と、かつてがついてしまった小川愛里奈選手です。

小川愛里奈選手のブロード

これはずっと撮りどころですね。ほんと、速いし美しいフォームでした。いつもはこんな風に縦にしてボールを入れて全身を撮ってましたが、それだとマンネリというか工夫がなくて進化もないので、いろいろ試してみました。例えばこちら。

ダイナミックさを伝えるためにアップにしてみたり、

ブロードの後のフォロースルーにフォーカスしてみたり、スピードとパワーという小川選手のブロードの魅力を伝えるためにいろいろ挑戦してみました。

そんな中で個人的に新たな撮りどころになったのがこれです。