18/19東レアローズ執風記~レギュラーラウンド編~

東レアローズ滋賀
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

2019/1/19 対日立リヴァーレ ○3-2 佐賀県総合体育館 勝利の円陣:日高選手

2019/1/20 対トヨタ車体クインシーズ ○3-2 佐賀県総合体育館 勝利の円陣:中島選手

2019/1/26 対JTマーヴェラス ●1-3 ジップアリーナ岡山

2019/1/27 対PFUブルーキャッツ ○3-1 ジップアリーナ岡山 勝利の円陣:石川真奈選手

2019/2/2 対日立リヴァーレ ○3-0 グリーンアリーナ神戸 勝利の円陣:堀川選手

気づけば、岡山が背中にいた。岡山はあの東レ戦から5連勝。トヨタ車体も3-0とストレートで下すなど、僕にとっては快進撃を続けていた。滋賀大会でファイナル8進出を決めてほしかったし、そのためにはもう負けられないと思っていた。そんな星勘定をいつの間にかしていた。

そんな思いで臨んでいたこの試合。ストレートで下すくらいの圧倒的な強さを見せ付けないと、と思っていた。そんな(勝手な)期待に選手たちは見事に応えてくれた。快勝。それ以上でもそれ以下でもない試合だった。

しかも翌日の対戦相手は第二試合をフルセットで戦っていた。翌日の第一試合はコンディション抜群で臨めるのも大きかった。なーんてことまで自然に考えるようになっていたくらい僕の気持ちも熱くなっていた。こういう試合をしていれば明日も勝てる。

そしてファイナル8進出に向けてこんなシミュレーションもしていた。

間違いなく岡山の存在が僕の心に火をつけていた。

2019/2/3 対NECレッドロケッツ ●2-3 グリーンアリーナ神戸

この試合で勝って来週の滋賀大会でファイナル8確定、というシナリオを描いていた身としては、この試合での勝利は必須だった。前日に行われたデンソー戦も3-0とストレートで下すなど、連勝を6に伸ばすなど全く勢いが衰えない岡山。負ければファイナル8どころかチャレンジステージに回ることになる…

ところが東レは第一、第二セットを共に接戦にしながらも共に23-25と落としてしまう。この時点で、滋賀大会でのファイナル8進出はなくなってしまった。

続く第三セット。小川選手を起用して流れを変えたのがよかったのか、25-16、25-23と取り返す。先週のJT戦から始まった、小川選手の途中投入で流れを変える、というパターンがこの頃から確立していた。

この試合、僕の席は一列目だったけれどだいぶ端で、線審がかぶって撮るには最悪の場所だった。でも、目の前を控え選手たちが通ったり、控えエリアがほとんど目の前だったので、どこか控え選手たちと試合を見ている感覚になった。と同時に、こんなに間近で見ているのだから撮っているのではなく声を出したり選手たちを後押しすべきなのでは…ふとそんなことを考えるようになった。

タイムアイトで選手たちを鼓舞したり、控え選手たちも必死に戦っている。自分は?

試合はフルセットの末敗れた。ファイナル8進出は愛媛に持ち越された。僕は早速愛媛行きの航空券を調べていた。