18/19東レアローズ執風記~レギュラーラウンド編~

東レアローズ滋賀
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2018/12/2 対KUROBEアクアフェアリーズ ○3-0 ウカルちゃんアリーナ 勝利の円陣:関選手

この試合は何よりKUROBEアクアフェアリーズを初めて見ることが楽しみだった。結果、あの応援のメロディーが頭から離れなくなり僕は黒部大会に足を運ぶことになるんだけれどそれは東レには関係のない話だ。

試合自体はKUROBEはまだまだV2から上がってきたチームという感じで力の差は歴然だった。難なくストレートで下した試合だった。

ただ、前日とこの日で感じたのは、やっぱりホームゲームはいいなあと。当たり前なんだけれど、東レファンという自分の味方が会場を埋め尽くしているのだ。そのあたりのことはここに書いているけれど

とにかく二日間で東レアローズというチームの空気にがっちりハートを捕まれてしまった、という感じだった。

あと、出待ちは選手たちのキャラクターがよくわかることに気づいた。日高萌選手は想像していたのと真逆のキャラクターだった。これを本当のギャップ萌えと言うのだろう。

2018/12/9 対久光製薬スプリングス ●1-3 佐賀県総合体育館

こうして年内のリーグ戦は終了。おそらくだけどこの時点は西地区四位だったはずだ。三位のトヨタ車体とも差がついていて、ああ、こりゃ四位でフィニッシュだろうなと正直思っていた。一方皇后杯はPFUに勝利し、次はネリマン選手や荒木選手のいないトヨタ車体。そこに勝てば次は埼玉上尾で、決勝はおそらく久光だろうから、リーグは無理でも皇后杯はワンチャンあるかも、と淡い期待を抱いていたらまさかまさかトヨタ車体に2-3で敗れてしまった。ああ。もう今季はタイトルは無理や…そう思っていた。

2019/1/5 対埼玉上尾メディックス ○3-0 黒部市総合体育センター 勝利の円陣:堀川選手

この頃になると僕のフォロワーさんが一気に増え始めていった。乃木坂や欅坂の曲の世界に引っかけた「坂道バレーボール部」シリーズに反応してくれた人、東レ以外にも新鍋選手好きの中学生などなど、僕の世界は一気に広がっていった。フォローした人がRTしたプレー画像などが目に入ってくるようになり、自然と「バレーボール好きの女子はこういう写真が好きなのか」というのを学んでいった。僕にとってツイッターはマーケティングツールだ。

中でも、東レアローズの応援動画を作っている方から写真を使わせて欲しいというオファーが来たときは光栄だった。でも、そのときあまりまんべんなく選手を撮っていない、つまり偏りがあることに気づきもっといろんな選手に目を向けなければ…ということに気づかされたこともあった。

あと何より大きかったのは、自然とプレーをファインダー越しに追いかけているうちに、次はこれが来る、というのがだんだん読めるようになっていたこと、だった。プレー写真はただ追いかけていてもダメで、ピントが合わないことが多々ある。ある程度想定しているとピントがバシッと合っていい写真が撮れることが多い(それでも合わないことがあるから難しいのだが)。

特にこの試合では黒後選手のバックアタックを撮りたいと思っていたんだけれど、それがバシッとハマったことがあった(この写真だ)。

フォロワーさんによって多くの写真に接するようになっただけでなく、試合観戦を重ねることで自分の目が肥えていって、経験も積んでいくことで、撮りたいと思うシーンが増え、かつそれが実際に撮れるようになる。このサイクルがまさに僕が東レアローズを追いかける原動力になったと今にして思う。

この試合、埼玉上尾は東地区で確か二位だったかな、それなりに強いチームという印象があったんだけれど、なぜかウチは相性がよくてこの試合も3-0であっさりと下してしまった。

ちなみにこの試合、小川選手はケガの影響でベンチ外だったんだけれど(結果的に今シーズン唯一のベンチ外試合だった)、そこでも楽しそうにしていて。試合に出てなくてもこういう形でチームに笑顔をもたらす存在っていいなと思った。もっとも、この試合以降出番を減らすことになるとは思わなかったんだけれど。