1年ぶりに戻ってきたVリーグの世界と東レアローズ。18/19シーズンは準優勝に輝くなど、東レアローズにとっては輝かしいシーズンになった。年間23試合とそれなりに見てきた僕なりに、今シーズンの東レアローズの戦いぶりを記録しようと思う。まずはレギュラーラウンド編。
2018/11/3 対久光製薬スプリングス ●0-3 駒沢オリンピック公園総合運動場体育館
2017年2月のファイナル6岡山以来の東レアローズ。Vリーグ自体からも遠ざかっていたので、僕はすっかり東レに疎くなっていた。たまたま直前にDAZNで見た開幕特番で、12番の選手を撮ってみようかな…と思ってこの日に臨んだ。まあそのあたりのことはここにたくさん書いているんだけれど。
やっぱりシーズンが終了した今となってはこのシーンが全てだった。
「あっ、この東レアローズを撮ってみようかな」
開幕戦はもしかしたらカメオタにとっても今シーズンの作風を決める試合なのかもしれない。チームが今シーズンの戦い方を固めるのが開幕戦やシーズン序盤だとしたら、カメオタももしかしたらそうなのかもしれない。
と、大したことを書いていないけれど何しろこの試合は0-3と王者久光、そして新鍋様に一蹴された試合だった。僕は木村沙織さんのいなくなった東レアローズの新しい魅力を見つけたと共に、新鍋理沙という新たな被写体も見つけてしまった。
改めて写真を振り返っていたら、白井美沙紀選手がセッターを務めるシーンが撮れていた。関選手が一旦下がったということか。そんなことすら覚えていない試合だった。
2018/11/10 対岡山シーガルズ ○3-1 ベイコム総合体育館 勝利の円陣:白井選手
2018/11/17 対JTマーヴェラス ●1-3 ウィングアリーナ刈谷
2018/11/18 対トヨタ車体クインシーズ ○3-1 ウィングアリーナ刈谷 勝利の円陣:黒後選手
土曜に親戚の結婚式が神戸であり、せっかくだから何か日曜にイベントがないかなあ、と思って見つけたのがこれ、だった。帰り道だし東レだし、ちょっと寄ってみるか。そのくらいの感覚だった。
そこで出会ったのがこの光景だった。
この日は東レのベンチ側だったこともあって、いつものように(木村沙織さんのいた頃を追いかけていたとき、このシーンで東レファンになった部分もあった)手を叩き合うバトンリレーを撮っていたんだけれど、その後に突然小川選手と黒後選手がこんなことを始めて、運良くカメラに収めることができた。
開幕戦に続く小川選手と黒後選手、二人の絆。僕が東レアローズに引き込まれるようになった、というより東レファンとして形成された柱の一つはこの場で既にできていた、そんな感じだ。
でも、今にして思えばそれだけじゃなかった。
このときは控えエリアがよく見える席だったんだけれど、選手たちが楽しそうにしていたのが印象的だった。控えエリアの選手たち、というのはVリーグを撮り始めたときから個人的なシャッターポイントだったけれど、木村沙織さんのいた頃の東レの控えエリアはこんなに僕の心を捉えるようなものではなかった。少なくともワッショイコールで一緒に踊っていることはなかったはずだ。
というのもあったのか、このとき僕はセット間のタイムアウトでトスをしている控え選手だった日高萌選手の画像を撮っていた。どこか物静かではかなげ、そんな選手だなとそのときは思っていた。そのときは。
開幕戦に続いての東レの観戦だったけれど、セッターの関選手の若さならでは、みたいな「怖いものなし」という、ハマると勢いが出る印象を受けた。青春バレーみたいなものなのだろうか。