音で楽しむVリーグ

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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

■「ファンファーレ」KUROBEアクアフェアリーズ

ここは二曲しかありません。

まずこの曲。得点時はショートバージョン、そしてテクニカルタイムアウトではフルに流しているのですが、ショートバージョンはキーが少し下がります。「チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャチャチャチャチャチャ」、つまり三三七拍子なんですね。だから耳なじみがいいわけです。私にとってはファンファーレ、です。

あとまあここは何より太鼓ですね。太鼓を使うチームは他にもありますけれど、たいていは手持ちタイプで、担ぎ桶太鼓を使うチームはここだけじゃないかな…

※最初「大太鼓」と書いてましたが、担ぎ桶太鼓との指摘があり、修正しました(2019/6/14)

そしてもう一曲は、セット間のテクニカルタイムアウトで流れるこの曲。これ、完全オリジナルです。誰が作ったか、とかは全然情報がないのでわからないのですが、地元のアーティストの方が作ったらしいとKUROBEファンの方がおっしゃってました。

これ、セット間のテクニカルタイムアウトで流すことが前提なので、時間もちゃんと収まるようになってます。しかも最後は「まだまだアゲていくゼ」と、試合に臨む選手たちを鼓舞する内容。

最初はあまりに完成度が高くて、オリジナル曲とは思わなかったんです。ただ、試合中に流すには明らかに違和感のある曲で(笑)、よーく聞いていたらオリジナルの応援歌だった、という。

■「岡山」岡山シーガルズ

ここはオリジナルの応援歌のバリエーションが一番豊富じゃないかなあ…全体的に曲調もエレガントな感じです(日立リヴァーレに似ています)。しかも結構毎年入れ替えているみたいで、過去の動画見たら聞いたことのない曲がぽろぽろ出てきました。

何よりここは「桃太郎」を取り込んでいたり、どんな地方にいても岡山を感じさせてくれる曲調です。故郷の歌、と申しましょうか。

そして岡山といえばやっぱりこの曲です。

ちなみにこの「GO!FIGHT!SEAGULLS!」は2007年に誕生しています。歴史ある曲ですね。しかも歌詞(シーガルズの公式に全文載っています)には

「温羅の真金 備前の手ひねり 吉備の砦 瀬戸の大網」

「コートは晴れの大舞台」(※岡山は「晴れの国」というキャッチフレーズがあります)

「でーれー、ぼっけー、もんげー、つえぇー!」(つえぇー以外全て岡山の方言。「ものすごい」とかそういう意味です)

いやあ、脱帽です(笑)

ここは音楽からして地域密着なんですね。

しかも2017年には、地元のテレビせとうちでの特別番組の中で、中村ヒロキさんという地元のアーティストが手がけた「Stand up!!」という曲まで誕生しています。完成度、ものすごく、いや、でーれー、ぼっけー、もんげー、たけぇー!です。ちなみにグッズショップでCDで売られています。公式ソングをCDで買えるのは、私がVリーグをあちこち見てきた中でこの曲だけです。

まあただ、私にとっては岡山シーガルズの応援歌って、この団長のかけ声も、なんですよね。これは岡山大会でしかやりません。

ジップアリーナでこれだけ岡山コールを聞いていると洗脳されるというか、「岡山っていいところなんじゃないか?」って思うようになります。いや、いいところです(笑)