Vリーグの撮りどころ22/23シーズン ~NECレッドロケッツ編~

NECレッドロケッツ
all text and photographed by
Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

今シーズンの古賀紗理那選手を見ていて感じたのは、一言で言えば「古賀ちゃん」が「西田さん」に変わっていく過程だったかなと。なんじゃそら、という感じですが。

プレーは相変わらずでしたが、鬼気迫るというか、昔みたいな愛らしさというか親しみやすさはだいぶ減った気がします。一言で言えば大人になった、ということだと思うんですけれどね。ガッツポーズも、自分が喜ぶというよりはチームを鼓舞するためのもの、により変わっていた印象です。

西田さんになった、と書きましたが、間違いなく代表のキャプテンになったことも大きいでしょうね。代表のキャプテンで学んだチーム掌握術、をNECレッドロケッツにも注入していた、というところかな。

ただ。ここからは、あくまで第三者として見た意見なのですが、そしてNECレッドロケッツファンの方は気を悪くされるかもしれませんが、その思いが強すぎてチーム内に壁を作ってしまった部分もあったのかな、とは思います。

1月の岐阜大会以来、1ヶ月ぶりに見たNECの試合は2月25、26日の四日市大会でしたが、東レ、久光に連敗したことはあったにしても明らかにチームの雰囲気がおかしかったんですね。特に控えエリアの雰囲気がどこか淡々としていて、一方久光は和気藹々としていて、なんかかつての両チームが入れ替わった感じがしました。

これはあくまで個人的な意見ですが、2月10日に古賀選手と西田選手の馴れ初めの記事があるスポーツサイトにアップされていて。ああいうのはシーズン真っただ中に出す記事じゃないと思うんですけれど(あのライターのそういうところが私は嫌いなんです)、あれもよくなかったんじゃないかなと。あくまで個人的な意見です

まあそれは関係ないにしても、その前にの1月末のホーム大田で久光に連敗して、さらに翌週はコロナ感染による離脱もあって日立Astemoにも連敗して、と、この頃は明らかにチームの雰囲気がよくなかった時期だったと思います。でも、そこが一つチームとしての底だったのかもしれません。次にNECを見たのは一か月後の3月の深谷大会でしたけれど、チームの雰囲気は今までのものに戻ってましたからね(何度も言いますが、全て第三者である一個人の感想です)。

逆に言えばシーズン中盤に底があったから、そこからは一気に行けた、優勝できたということではないかと思います。