Vリーグの撮りどころ22/23シーズン ~久光スプリングス編~

カメラ
all text and photographed by
Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

石井優希選手のバックアタック

私はチーム限らずバックアタックは撮りどころなのですが、今シーズンの石井選手のバックアタックも撮れました。そもそも今シーズンの序盤は深澤めぐみ選手がレギュラーだったのですが、負傷なのか不調なのか、で11月の宮崎大会から起用されて、そのままレギュラーに定着したはずです。

現役最後のシーズンを、レギュラーでバリバリやれたというのは幸せなことだったと思います。

そして何より、今シーズンは盟友の長岡望悠選手と一緒のコートに立てる機会が多かったですからね。特に11月の宮崎大会では長岡選手が(おそらく復帰後初の)VOMに輝いて、思いっきり泣いてました。そんなシーンに立ち会えたのは、例えその対戦相手がウチであろうと、光栄でした。

石井選手は長年見てきて、ずっと撮りどころでしたけれど、そのプレーもさることながら、包容力というかな、それが何より伝わってきましたね。昨シーズンの開幕前に「若い選手たちに優勝というものを味合わせたい」と宣言したのもそうですし。

ただ、それは、チームに対するものだけでなくファンに対してもあったと思います。そのファンサぶりは伝え聞いてましたからね。

そして何より、感情を隠さないと書きましたけれど、それを含めて、(世間一般の)普通の女子、という感覚を抱くことも多かったです。選手ではありますけれど、その前に一人の女子ですからね、皆さんは。バレーボール、そしてVリーグの魅力を教えてくれた選手でした。お疲れさまでした。

大変長くなりました。スプリングスファミリーでもないのにすみません。

そんな久光スプリングスの、今シーズンの個人的なベストショットはこちら。

石井優希選手のVリーグでの最後の試合となった、4月のファイナル4での試合終了直後の光景です。言葉はいらないと思います。