Vリーグの撮りどころ22/23シーズン ~埼玉上尾メディックス編~

カメラ
all text and photographed by
Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

昨シーズンに続き、今シーズン67試合見てきた中での個人的な撮りどころだったシーンをチーム毎に紹介します。

Vリーグの試合を撮っているとき、「このシーンがツボ」みたいな撮りどころは、試合を撮っている人それぞれにあると思います。それは一方で「こんなシーン見ていると面白いよ」という紹介にもなると思います。

続いて埼玉上尾メディックス編(観戦数7)。ちなみに昨シーズンはこちらに載せています。

今シーズン埼玉上尾を初めて見たのは12月の三島大会。それまでの撮りどころだった山口珠李選手とマルコス監督がいなくなって、さあ誰を撮ろうかというところから始まったのですが、真っ先に目に留まったのが大久保茂和監督でしたね。久光からの移籍ということで、常勝軍団久光のDNAを埼玉上尾にどう注入するか、というところに元々注目していました(戦力は揃っているけれどあと一歩、ということの多かった埼玉上尾にはうってつけの監督だと思ってましたから)。

このときの大久保監督は堂々というか、威圧感すら感じさせる佇まいでした。この頃はマスクをしていた監督も多かった中でしてなかったのもなおさらだったかな。表情を見せるためにあえてしていなかったと思いますし、どこか胸を張って威厳を保つようにしていた印象もあり、監督は堂々としているもの、という哲学があるのかなと勝手に思ってました。

シーズン終盤もそうでしたから、大久保監督なりのこだわりだったのではと思います。カッコよかったですよ。ただご本人は弱気な性格だそうですが。

僕、全然ポジティブじゃないんですよね(笑) すぐに弱気になりますし。

バレーボールマガジン「埼玉上尾・岩崎こよみ「大久保監督に初戦勝利をプレゼントできて嬉しい」、NEC・吉田あゆみ「個人的には50%の出来。ミスをもっと減らしたい」 V1女子会見」より

監督が変わるとチームのカラーも変わることもありますし、例えば「あの」控えエリアはどうなっちゃうんだろうと思っていたのですが、そこは全く変わりませんでしたね。というよりもっとひどくなっていたかな(笑)。でも好きにやらせておくという方針だったのかも。そういう、放任型の監督は私は好きです。

あと、大久保監督って公式練習のサーブ練習で、自らコートに入ってボールを受けていたのも印象的でした。監督が入っているケースはあまり見た記憶がないので。自ら相手のサーブを確認する意図があったのかな?

しかし何より今シーズンチームを4位に押し上げたのは、大久保監督によるところも大きかったと思います。

新加入といえば、忘れちゃいけないのはロゾ・サラ選手でした。