サマーリーグ初日の受付で、このようにファンクラブ開設がアナウンスされました。ちなみに私自身は必ずしもファンクラブは必要ではないという考えですが(チケット先行購入目的の色彩が強く他チームのファンも入る、高額会員制度はファンの中でヒエラルキーが生まれる、等々)、いずれにしても東レ株式会社としてチーム運営により力を入れる、という姿勢が明確になったことは間違いないわけです。
思えば昨シーズン実施していたリピーター特典(スタンプカード)、SNSフォロワー特典(直筆サイン入りフォトカード)、ヨントンもファンクラブ開設のテストマーケティングだったのかなと(要はどれくらいの人が入ってくれそうか)。実は昨シーズンから、未来を見据えた取り組みをしていたのかもしれません。
と、記事を書いている最中にファンクラブの詳細が発表になりましたが、最大10万円が主流になりつつある中1万円と、屈指の若年層の多さという東レのファン層を考えてリーズナブルに収まったなと思います。
また、これは詳細は書けませんがこのファンクラブの開設といい、東レ株式会社自体がバレーボールのバックアップを強化していると感じる動きがあることもわかりました。社長が交代するということでこのあたりがどうなるのかが一番不安だったのですが、それはないなと。
私はリーグ戦至上主義なので黒鷲旗もサマーリーグも行かないのですが(皇后杯の準決勝以降は行きます)、今回サマーリーグに初めて行ったのはチームの今後のヒアリングもさることながら、さすがにチーム自体がなくなるとすれば23/24シーズンは少しでもチームを見たい、という思いがあったのも事実です。
いずれにしても「チームがなくなるかも」というのが完全に杞憂に終わり、何より安心してサマーリーグを後にしました。
②戦力の未来
そして肝心のチーム戦力としての未来です。選手が8人抜けましたが(この話は後述します)、その後埼玉上尾から吉野優理選手、KUROBEから戸部真由香選手が加入し、サマーリーグを前に少しではありますが選手層が厚くなりました。何せそれまでは10名でしたからね。
ここに代表で不在の関菜々巳選手、そしておそらく入るであろう外国人選手(何せ通訳が新加入してますからね)が加わる形になります。何より今シーズンはリーグ再編が控えているので最下位でもチャレマに回ることはなく、正直に言えばそれほど勝敗は考えなくていい、というシーズンです。木村沙織選手、迫田さおり選手が抜け、黒後愛選手がデビューした17/18シーズンに近いかなと(ちなみにこのシーズンも新生Vリーグへの再編前で、チャレマはありませんでした)。
とはいえ戦力ダウンは間違いなく、今までできていたことができなくなることは増えるでしょうし、何より負けることも増えるでしょう。アロともにとっては精神的にキツイシーズンになることは間違いなく、覚悟が求められるなと。
私自身はその覚悟はしていましたが、とはいえサマーリーグ初日でいきなりその現実を突きつけられた、というところです。何せ倉敷アブレイズ、ヴィクトリーナ姫路相手に一セットも取れなかったわけですから。とにかくコンビネーションが合っていませんでした。
ところが翌日はカノアラウレアーズ福岡、そして岡山シーガルズ相手に二連勝。やっとエンジンがかかったというところでしょうか。このあたりの修正のうまさ、そして立ち上がりの悪さ(苦笑)は相変わらず東レだなと、妙に安心したものです(笑)。
もっとも翌日はトヨタ車体相手に惜しくも1-2と敗れ、総合9位となりましたがまあサマーリーグは勝敗度外視でいいと思います。では、この5試合を見た中で感じた未来についてお話しします。