Vリーグの撮りどころ~プレミアC編~

Astemoリヴァーレ茨城
all text and photographed by
Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

Vリーグの試合を撮っているとき、「このシーンがツボ」みたいな撮りどころは、試合を撮っている人それぞれにあると思います。それは一方で「こんなシーン見ていると面白いよ」という紹介にもなると思います。

私はVリーグファン歴が浅いのもあるのか、はたまたカメラがそこまで高性能ではないのもあるのか、けっこう撮りどころが個性的みたいなので、私なりの各チームの撮りどころをチーム別にご紹介したいと思います。早速、新しいカンファレンスに分けてみました。

まずはプレミアカンファレンスから、です。ただ昨季V2だったヴィクトリーナ姫路は行っていないので対象外です。

■NECレッドロケッツ

もともとカメラを手にVリーグを見始めた私に撮る楽しみを教えてくれたのはこのチームなんですよね。写真から湯気が出ていそうな(笑)。その点では近江あかりさんの存在は大きかったなあ。

ここは個人的に本当に撮りどころが多いチームです。ファインダーを通してチームの絆が伝わってくるんですよね。特に控え選手たち。コートにいるメンバーと共に戦っている感があふれています。例えばこれ。

セット間のテクニカルタイムアウトで、控え選手たちは笛が鳴って選手が戻るまではちゃんと側にいるんですよね。送り出してから控えエリアに戻る。上の写真では、対戦相手の久光の控え選手たちは既に控えエリアに戻っています。

あとは、「コート内では笑顔」というチームの雰囲気もいいんですよね。それが一番現れているなあと思うのが引退しちゃいましたけれど山口選手。サインの出し方がカッコいいんですよね。劣勢でもニコッとしながらサイン出して。でも時折真剣に出したりとかメリハリがあって。

なんかまあ、太陽みたいなチームですね。ここは。撮っていて楽しいチームです。

あとやっぱり古賀選手ですね。見ていて、本当にいいチームに入ったなあと思います。

古賀選手については過去にこんなことを書いているので宜しければご覧下さい。

そんなNECレッドロケッツの昨シーズンの個人的なベストショットはこちら。

昨年の皇后杯準決勝の一コマです。久光と熱戦を繰り広げていたのですが、1-2で劣勢になった第四セットでの写真です。控え選手たちが、コートに向かう選手たちを「行けえ」とばかりに押しているんですね。

これまでそこそこ試合で写真を撮ってきましたけれど、ファインダーがにじんだのは初めてのことでした。私の中のレッドロケッツが全部入っている一枚です。

■久光製薬スプリングス

ここはもう断然新鍋選手です。

とはいえ、久光も過去撮っていたんですけれど、石井選手が中心でした。新鍋選手は全く撮ってなくて。昨シーズンから新鍋選手のプレーに魅了された、そんな感じです。

一言で言うと

「バレーボールってこういうスポーツだよ」

というのが写真に結集している。そんな感じですね。レセプションといい、スパイクのとき、パワー一辺倒で叩くのではなく少し外すような動きをしたり。

それ以外に「バレーボールに魅了された女子」というか、バレーボールの神様に愛された選手、という雰囲気も個人的にあると思っていて。この感覚は木村沙織さんのときと一緒です。

久光は控え選手もおとなしいし、どこか中田監督時代の鉄の規律もあるのか、和気藹々さはなかなかないのですが、試合開始前に選手が出ていくときに、古藤選手と新鍋選手のちょっとしたかけ合いに注目するようになりました。あと、試合前の円陣で選手たちがハイタッチするとき、新鍋選手と岩坂選手は必ず最後にハイタッチするんですよね。しかも「エイッ!」とばかりに少し強めに。二人の絆が伝わってくるシーンです。

そんな久光製薬スプリングスの昨シーズンの個人的なベストショットはこちら。

東レファンなのでノーコメントでお願いします(笑)