改めて申し上げますが、これは一個人の、極めて個人的な考えです。
新リーグについては先日4月26日に、正式に新V.LEAGUE構想「V.LEAGUE REBORN~世界最高峰のリーグを目指して~」として発表されました。
その内容についてはここでは述べませんが、私自身はその新リーグは総論賛成、各論反対です。総論というのはつまりバレーボールがもっと盛り上がる、ということ。細かく言うと機構もチームも稼ぐ力を身につけ、運営ではなく経営ができるようになり、それにより選手もスタッフも、さらにはチームも増え、それにより地域が盛り上がってより欠かせない存在となり、競技人口も増え、代表チームも強くなり…と、つまりはバレーボール界全体が盛り上がる、ということ。
簡単に例えるとJリーグがやってきたこと、そしてBリーグがやっていること、ですね。まあこれは大河正明副会長がまさに今までやってきたこと、です。大河正明副会長についてはこちらにインタビュー記事があるので、長いですが新リーグ設立の背景なども分かるので、何かのタイミングでご一読ください。
今お読みいただいているこの記事は、あくまで東レアローズについての話なので新リーグの詳細についての話はしませんが、一点私が気になるのは、新リーグでコートチェンジなしにしたことです。上記の記事の中にはこんな発言があるんですね。
そんなことを考えて「ベンチを固定すると、その後ろにホーム感が出る」という案を僕が出したのですけど、バレーボールの人からするとピンとこない話みたいです。1回SNSでそれらしきことを書いたら、ファンからも反発がありました。
リアルスポーツ「なぜVリーグは「プロ化」を選択しなかったのか? 大河副会長が見据えるバレーボール界、未来への布石」
確かにツイートされたときにめちゃくちゃ反発があったのを覚えています。反発があったけれど、結果無視したわけですよね。
この手の改革というのは、当然軋轢を生みます。軋轢を生むから改革ができなかったのが今までのVリーグだったかもしれません。軋轢を覚悟の上で改革を押し進めるというのは、ものすごい勇気です。
ただ、一方でこの手の改革は「こういうのがダメだから改革するんだ」というスケープゴートを作るケースが多いです。例えば選挙でも「○○のドン」とか書かれるとそれはたいていスケープゴートというか、改革の抵抗勢力みたいにやり玉に挙げられるじゃないですか。
コートチェンジもスケープゴートにされた気がするんですよね。そしてさらに言うと、純然たる実業団方式のチーム、というものもそうなったのでは…と。
「こういうチームが新リーグに入れなくなるのが今回の改革だ」
どんだけうがった見方しているんだよと思われるでしょうが、コートチェンジの件があったので、そういう風に捉えてしまう、そう捉えられても仕方ないのでは、ということだけははっきり申し上げます。
改革を進める上で、今までの慣習などを否定することも必要です。でも、今まで続いてきた、ということはその良さもあったからこそ。過去を全否定することがないといいなと思います。
私は私のできる限りで、チームと選手を守ります。
***
話がそれましたね。最後に。
私はよく東レアローズを「ウチ」と呼びます。それに関してクレームが寄せられたことがありました。確かに私は社員ではありません。そのくせに「ウチの会社は〜」みたいな形で気安くチームを呼ぶな、と。でも、なんか気づけばウチと呼ぶようになっていた気がします。それは、長年追いかけるようになって、チームへの愛情が深まっていったということもあるでしょうが、
何より、チームの関することを他人事としてではなく自分事として捉えるようになった、ということかなと。
あるプロ野球の記事にあったのですが、同じ優勝でも巨人ファンは「おめでとう」で、阪神ファンは「ありがとう」なんですって。それと同じことなんじゃないかな。
もっと言うと、チームをウチと呼ぶ人がもっと増えたらいいなと思います。それはつまり、選手よりチームを推すということ。それは間違いなくスポーツチームの理想形だと思います。だって、選手が入れ替わってもチームを応援し続けてくれるわけですから。
自分事で考えている人なら、チームに何かあったら、何かしたい、手助けしたい、と思いますよね?
あと一つだけ申し上げたいのは、私は東レ株式会社の株を買っているので、チーム以上に会社と一蓮托生なんです(株価が下がれば損するし)。それもあってなおさら、ウチなんですわ。以上、余談失礼しました。
オレ、マジで東レアローズ好きなんすよ。