特に印象的だったのは、神戸大会でのこのシーンだった。
どうやら黒後選手が、気合いを入れて欲しいと白井選手に頼んで「よーしわかった」とばかりに頬を叩いて気合いを注入したようだ。
そして、やがて試合前の白井選手と黒後選手のルーティーンに気づくようになった。二人でシバキ合いをしているのだ。
それからこの二人の絆にも注目するようになった。ほんと、黒後選手とは仲がいいというか、何より黒後選手が白井選手を慕っている印象がある。この「慕う」という点では、チームは違うけれどNECの古賀選手からも感じる。何せ古賀選手は、一日のオフを利用して京都に来て白井選手と会っていたほどだ。
白井選手も撮るようになって気づいた絆がもう一つある。関選手との絆だ。
同じポジションということもあるんだろうけれど、試合中に、気づいたことをけっこう積極的に話している印象を受ける。
でも、その話しかけ方が絶妙というか、当然セッターは試合中は頭がフル回転しているのでその邪魔をしないようにと言うか、本人の状態を見ながら、ときには笑いも交えて頭の中に入りやすくしている印象だ。