その選手、白井美沙紀につき

東レアローズ滋賀
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

1年ぶりに見るようになったVリーグの18/19シーズン。元々東レアローズのファンだったけれどだんだん見ているうちにのめり込んでいって、観戦のペースが増えていったのだが、その背景には間違いなくこの選手の存在が大きかった。というより、気づけば多くなっていた。

その最初のきっかけはけっこうシンプルで、開幕戦の前に12番の選手を撮ってみようか、就実出身だしと思って(ほんとに最初はそんな感じだった)彼女を中心に撮っていたら、試合前の入場で彼女のいつも隣にいて親しげに言葉を交わす、なんか関西のオバ…もとい、そんな感じの面白い選手がおるなあ…そんな感じだった。これは12月の滋賀大会での写真だ。

それで選手名鑑でこの8番の選手の経歴を見てみたらまさかの横浜出身という(笑)。でも貝塚二中という文字を見て、ああやっぱり関西のノリはここで身についたんだと思った(このときの私にはそれが貝塚ドリームスを意味するとは全く思わなかった)。

白井美沙紀という選手を知ったのはこのときだった。

年が明けて1月の岡山大会。小川選手は年明けから負傷もあってこの日も控えエリアにいることが多かった。となると自然と控えエリアを見ることが多くなったわけだが、そこで白井選手の人柄、そして魅力に気づいた、そんな感じだった。

当然白井選手は関選手がレギュラーに定着していったので控えエリアにいることが増えていったんだけど、そこでも自然体というか、明るくそして楽しそうにしてチームを盛り上げている、そんな印象だった。

一方でこんなシーンもあったり…

「この人、面白いなー」と思うと同時に、コート上を見ているだけでは気づかない、東レアローズの新たなというか隠された魅力を見つけた、そんな思いだった。日高選手のブログでも書いたけれど、東レの観戦ペースが増えてのめり込んでいったのは、日高選手とこの白井選手のおかげだし、私を沼に連れ込んだ犯人とも言える(笑)。二人を通して東レアローズという「チーム」にハマっていった。

白井選手という新たな被写体が生まれ、私の撮影枚数も増えていった。それは同時に、より東レアローズの雰囲気を伝える写真が増えていったことを意味した。