そしてこれはテレビでは触れられていなかったけれど、こんなエピソードがあったことを私は知っていた。
ポスト・サオリン一番手!古賀紗理那がVリーグの主役になる (3ページ目)
2016/17シーズンのV・プレミアリーグ女子が、男子に続いて開幕した。今シーズンの女子で注目されるのが、東京五輪世代のホープとして大きな期待がかかる古賀紗理那選手(NECレッドロケッツ)。練習で熱のこもるNECの体育館を訪ね、Vリーグに…
アメリカ戦の終了後、木村沙織主将は、「紗理那をよろしく」とセッターの宮下遥に頼んだと報道された。
引用元:web Sportiva「古賀紗理那がVリーグの主役になる」
思えばこの二人がコート上に立って共に躍動した世界大会は、4年前のワールドカップだけだ。
そして、そのときからこの二人は、何か見えない絆が生まれていたのだろう。
テレビの対談中、リオ五輪でのことを思い出して涙ぐむ二人を見て、私は気づいた。
私が4年前、バレーボールの世界にハマったのは、木村沙織さん、古賀選手それぞれに惹かれたんじゃない。
そのときでき始めていた、この二人の絆に惹かれたんだ。
私のこの4年間は、実は、この二人が手を繋いで歩いている背中を追いかけていたんだ。
この日のドミニカ戦、セッターの佐藤美弥選手は、「ここはあなたしかいない」とばかりに、重要な場面では古賀選手にトスを託した。4年前、そのポジションは木村沙織さんだった。まさに古賀選手がそれを受け継いでいた。
翌日。私はテレビでロシア戦を見た。最初に書いた、私がたまたまワールドカップを見た試合はあとで調べたらロシア戦だとわかった。あのときと同じように、身長差のある相手にフルセットにもつれ込む熱戦。そして試合途中に投入されたのは石川真佑選手の紹介は「19才の期待のニューヒロイン」。
それはまさに4年前の古賀紗理那選手と同じだった。
こうして日本代表は、歴史をつむいでいく。