2015→2019 4年越しのバレーW杯

日本代表
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

「バレー面白いな(単純)木村さんはいつの間に国内復帰していたのか」

たどったら、2015年8月23日のツイートだった。

その日私はたまたまつけたテレビて、バレーボールワールドカップを見つけた。そこに映っていたのは木村沙織さん、そして古賀紗理那選手、そして会場の熱気…私は吸い寄せられるようにしてテレビを見続けた。そして最初にツイートしたのがさっきの言葉だった。

私とバレーボールとの縁は、全くない。誰しもがそうであったように小学校か中学校の授業で軽く習った程度。あとは大学時代警備のバイトで一度、東京体育館で行われていたバレーボールのリーグ戦の試合を担当したことがあった(選手控え室だったので試合は見ていない)。デュースがあまりに長引いたのを覚えている。

それくらいだった。だからこそ、というか、私の中のまっさらなシーツに、バレーボールという色があっという間に染み渡っていく印象だった。誰しもがあると思う。興味が全くないからこそ一気にのめり込むという。そういったことはサッカーを始めこれまでいくつも経験していて、バレーボールもまさにそうなった。元々テニスをしていたのでネットを挟んだコート競技になじみがあったという素地があったのもよかったのかもしれない。

バレーボールって面白そう。

じゃあ見に行くか、と思ったけれど今やっているワールドカップはチケットは完売していてしかも次は名古屋に移動。これじゃあ見られないけれどじゃあVリーグ(これは知っていた)を見に行くか。11月に開幕するというし。

こうして私は2015年11月に東京体育館で行われた開幕戦を見た。それから今に至る。ものすごく簡単に言うと、2015シーズンは皇后杯やファイナル3などにも足を運び、翌2016シーズンは試合を撮るという新たな楽しみを見つけ、2017シーズンは札幌に移住したため全然見られず、東京に戻ってきた2018シーズンは、まあ皆さんご存じの通りだ(笑)。

今でこそこんなバレオタになっているけれど、全ての始まりはあの日テレビで見たワールドカップだった。

だから今回のワールドカップは、代表戦はあまり見ない私だけれど絶対行こうと思っていた。

4年前のあの日のテレビでバレーボールに興味を持ったけれど、そのうち6割は木村沙織さんで2割は古賀紗理那選手、残りの2割は会場の熱気とバレーボールという競技…まあそんなところだ。木村沙織さんは何より魅力的に映り、古賀紗理那選手は期待の新生でもあり、アイドルグループで言えばこれからを担う逸材が3期生から登場、みたいな感じだった(当時はドルオタだった)。

なので私がバレーボールの世界に引き込まれたのは要はこの二人の存在が大きかった。

木村沙織さんについては、引退する2016シーズンはそこそこ遠征して写真も撮った。木村沙織さんが若かった頃にバレーボールに出会っていたら…と思うことは多々あったけれど、プレーする最終年を見られただけでも私は運がよかった。

木村沙織さんについてはここにたくさん書いたのでよろしければ。

そして、「木村沙織さんを選手として追いかける期間は短かったけれど、この選手のこれからの行く末は見ることができる」と思ったのが古賀紗理那選手だ。この話も長くなるのでこちらをご覧下さい。

私自身はバレーボールにハマったのは木村沙織さんが大きいと思っていたけれど、最近フォロワーさんとやりとりする中で実は古賀紗理那選手も大きいんだなと気づいた。それなりに成長過程というか、代表から外れるという挫折も、そして涙も見ていたわけで、なにげに思い入れが深かった。

あれから4年がたった。2019/9/14、私は横浜アリーナに向かった。