期間限定Vリーガー。夢のような話に聞こえるかもしれないが、最近は副業を認める企業も増えているから、例えば日中は別の企業で働いて、平日夜と週末は副業としてVリーガーとしてチームに所属し、試合にも出場する…なんてことも全然アリなのではと思う(実はそれにかなり近いのが、Vリーグではないが東京スリジエだ)。
そしてそれには当然、GSS東京サンビームズのように受け入れてくれるチーム・企業も必要だ。
短期間でもいいからVリーガーとして活躍したい。夢を叶えたい。
そんな熱の受け入れてくれるチームがある。
Vリーグというのはこういうリーグなのだ。
記事の冒頭で書いた「まるで彼女の卒業アルバムを見ているようだ」の感覚は、今にして思えばこういうことだったのだ。
・彼女が残り少ない学生生活を、そしてバレーボール生活を完全燃焼させようと思っていた
・所属するチーム自体が、一試合一試合をとても大切にしているチームだから
・彼女のことを、チームメイトが認めていた
・だから彼女の期間限定Vリーガーという選択をみんなでサポートした
今日で3月が終わり、明日から4月になる。やがて彼女の名前が退団選手として公示される。
そのとき、彼女───中澤恵選手、は選手ではなくなり、一社会人として一般企業に就職する。いや、Vリーグから移籍する(笑)。
彼女のことだから、きっと今度は違う形でその名前が聞こえてくるだろう。
そのとき、彼女にはこういう肩書が付くのだ。
「元Vリーガー」「GSS東京サンビームズ出身」
そう。たった三ヶ月だけれど、彼女はれっきとしたVリーガーなのだ。
ご卒業おめでとうございます。そして就職、社会人デビューおめでとうございます。
あなたの人生に、幸あれ。
そして、またバレーボールやりたいなと思ったら戻って来られる。みんなが笑顔で迎えてくれる。
Vリーグはこれからきっと、ますますそういうリーグになっていきます。
彼女の記事はぜひこちらの母校のスポーツ情報サイトでもお読みください。