2022/23シーズン、群馬銀行グリーンウイングスの流儀

群馬グリーンウイングス
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

⑦屈指の「チーム」力

群馬銀行を三試合見て何よりいいなあ、と思ったのは、「チーム」になっていることでした。コートにいる選手、ベンチにいる選手、登録外の選手、そして監督、コーチ…この一体感は見ていてしびれました。例えば齋藤監督はどんな状況でも、前線にいて笑ったり手を叩いたりして選手たちを応援しているし、相手が要求したTOではコーチも「よっしゃあ」と言いながら出迎えてました。試合中ところどころ男性特有の大声で選手を鼓舞しているのも、特に女性には励みになりますし。

こういう光景は他チームでも見られるのですが、ただ、そこに監督まで加わっているのはあまりないなあ…まあ齋藤監督が選手と同性だからというのが大きいとは思いますが、このチーム力はV1を見ていても群馬銀行が一番なのではと思いましたね。

普通、アナリストは二階のエンドにいるのですが、群馬銀行の伊藤南さんはベンチにいるんですよね。で、監督から聞かれてその場でサッと答える。これももしかしたら「アナリストって二階にいなきゃいけないんですか?無線なんかで確認するよりは、すぐそばで確認できた方がいいじゃないですか」という、「普通」を嫌いそうな齋藤監督の方針なのかどうかはわかりませんが。

伊藤さんはテクニカルタイムアウトでパソコン見ていても、最後の円陣はちゃんと加わっているんですよね。そういうところも「チーム」だなって思うんです。

とまあつらつら書いてきましたが、やっぱりこの人に尽きるんじゃないでしょうか。