2022/23シーズン、群馬銀行グリーンウイングスの流儀

群馬グリーンウイングス
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⑥「土台」の選手たち

前橋大会で感じたのは、守備型というよりは攻撃型のチームだ、ということです。そりゃ、得点王が二人いて外国人選手もいればそれを活かすためにそうなるのが当然ですが、となると、相手にボールを拾われまくって攻撃が手詰まりになり、打つ手がなくなることがどのチームもあるんですね。

となるとチームが慌てだして、焦って攻撃するから相手につかまる…という悪循環に陥るわけです。負けるときというのはそういう時ですが、その悪循環に陥ったときのバタバタ度合いというものはチームによって異なると思います(東レはバタバタ度が高いです)。

前橋大会の土曜のJAぎふ戦はまさにそういう試合になったのですが、このチームにバタバタ度はあまりなかったんですね。なぜそう感じたかというと、このチームには土台があると思ったからです。その土台は、精神面ではキャプテンの松尾選手、守備面ではリベロの栗栖選手、攻撃面では藤井選手です。土台がしっかりしていればバタバタしないじゃないですか。

特に印象に残ったのは藤井選手でした。いや、風格もあってめちゃくちゃカッコいいんですよね。そしてチームの支柱になっているなあと。と思ったら、まさかのルーキーだったという(今知りましたよ)。ただ、V1ばかり見ているとルーキー=高卒=風格はこれから、なのでそう思ったんだと思います(言い訳です)。

ちなみにちょっと話がそれますが、前橋大会で気づいたのですがテーピングをユニフォームに合わせて白と黒に変えているんですよね。そしてテーピングには文字も書かれていて(何かは書きません)。テーピングにイラストを描いている選手は知ってますが、文字は初めて見ました(場内一周で間近で見られたからですが)。Vリーグで、また面白い選手に出会いました。

ここまでは選手をご紹介しましたが、このチームはそれだけではありません。