2022/23シーズン、群馬銀行グリーンウイングスの流儀

群馬グリーンウイングス
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

私は東レアローズファンなので、基本的にV1の試合しか見ません(ただ、東レしか見ないというわけでなく、他のV1の会場に行くこともあります)。ですが、今シーズンはV2を見る機会が多くなりました。そのきっかけとなったのが群馬銀行グリーンウイングス(以下群馬銀行)なのですが、1月の流山と2月の前橋の計三試合しか見ていないとはいえ、見ていて面白いチームだなと思ったので、私なりにご紹介させていただきます。

なお、前橋大会については個別に記事にしていますので宜しければ。

群馬銀行のファンの方にはこんな視点もあるんだ、と何かの参考になればと思います。

①数字だけ見れば二位が不思議

数字が全てではない、ことは重々承知ですが、強いチームには絶対的なエースや得点源がいたり、ランキング上位に名を連ねる選手が普通は揃っているのではないでしょうか。また、チームとしての数字も基本的に高いはず。例えばV1女子だと

一位:JT
アタック決定率 2位
ブロック決定本数(1セットあたり) 4位
サーブ効果率 7位
サーブレシーブ成功率 2位

二位:東レ
アタック決定率 1位
ブロック決定本数(1セットあたり) 12位
サーブ効果率 3位
サーブレシーブ成功率 4位

と、全てとは言いませんが上位に入る数字を残しているのが基本だと思います。

ところがV2はこのようになります(カッコ内は昨シーズン。矢印は昨シーズンとの比較)。

一位:アランマーレ
アタック決定率 3位(4位)↑
ブロック決定本数(1セットあたり) 2位(1位)↓
サーブ効果率 2位(2位)→
サーブレシーブ成功率 2位(7位)↑

二位:群馬銀行
アタック決定率 2位(2位)→
ブロック決定本数(1セットあたり) 4位(4位)→
サーブ効果率 6位(2位)↓
サーブレシーブ成功率 9位(3位)↓

三位:ルートイン
アタック決定率 1位(1位)→
ブロック決定本数(1セットあたり) 1位(3位)↑
サーブ効果率 1位(4位)↑
サーブレシーブ成功率 6位(3位)↓

※以上順位、数字は全て2023/2/16時点

また個人ランキングも軒並み低くて、総得点はMB登録の菊地選手の20位がチーム最高位というのも異例だと思います。数字だけ見れば正直、この順位にいるのが不思議なチームです。むしろルートインが三位というのが意外に見えるデータでもあります(あくまで素人の意見です)。

ではなぜそうなるのか。全てはこれにつきます