五所川原とPFUに見る「サブ」ホームゲームの意義

PFUブルーキャッツ
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

19/20シーズンのV1女子の日程が発表されて、東レを見ていて真っ先に気になったのが五所川原、の文字でした。五所川原?どこ?

青森というのは知っていましたが、てっきり八戸とかそっちの方だと思っていました。検索すると、青森からも弘前からも遠く、アクセス手段も新幹線で新青森まで行って乗り継ぎ、か、青森空港からバスか…と、いずれにしてもそれなりに難易度の高いアクセスと判明。

しかも東レは12時開始の第一試合で、東京から最初の新幹線で行っても到着は試合開始直前。つまり選手の登場シーンに間に合わないので(私は東レの登場シーンが大好きなので)、前乗りすることにしました。

青森を訪れるのは大学時代に18きっぷで北海道に行ったときに青森に泊まって以来20年以上ぶり。しかも当然五所川原は未知の地ですから、ある意味日程発表時から五所川原大会へのカウントダウンが始まったような気分でした。五所川原まであと何日、みたいな。

私はそこそこ全国を旅していますが、Vリーグにハマって特に昨シーズンは遠征も多くなり、刈谷、黒部、松山、そして花巻等々、訪れたことがなかったり何十年ぶりに訪れたり、という工程も楽しむようになってました(必然的に全国の体育館やアリーナ施設にも詳しくなります。これも大きいです。その地域における屋内スポ―ツの盛り上がりぶりがわかるので)。

そんな私に五所川原というのは非常にそそられる地名だったわけです。こう言っては何ですが、Vリーグの試合がなかったら訪れることはなかった町だと思うので。知り合いの東レファンや、対戦相手の日立ファンが軒並み敬遠する中(月末というのもありましたしね)、私は意気揚々、万難を排して五所川原に向かいました。

新青森駅を降りると雪がしっかり降っていていきなり血の気が引いたわけですが、新青森駅からバスで約1時間(普通の路線バスでした)、五所川原駅に着くと雪は上がってました。もちろん寒いのですが、一年半いた札幌で慣れていましたし、なにせ我々には東レの誇るヒートテックがあります!(笑)

そして遠征の楽しみであるご当地居酒屋を探していたのですが、私の居酒屋選びの鉄則である「バレーボールのポスターの貼ってある店」を偶然見つけ(というよりあるとは思わなかった)、そこに入りました。翌日も五所川原の中心部を回りましたが(そんなに大きい町でもないです)、店頭にポスターが貼ってあった居酒屋はここだけでした。

お店の方はとても気さくで、五所川原についていろんなことを教えてくれました。かつては東芝や日立の工場があったのですが今ではそれほど栄えていない町になった、と。あと、青森といえばねぶた祭りですが、実は弘前と五所川原でもやっていて、しかも青森で形が違うんですね。扇形の弘前、横に長い青森と違って、喧嘩っ早いからぶつからないように縦に長くなったそうで。博多の山笠と同じ論理だなあ…と。もうこれだけで五所川原に来たかいがありました(←まだ試合前 笑)。

※ちなみに先ほど掲載したPFUの選手たちが来たときも、立佞武多祭(たちいねぷた)の開会式の時でしたね。

こちらでいただいた名物は、貝焼き味噌や馬すじ煮込み。実はこのあたりは馬の産地だったこともあって馬肉文化だそうで。それにもびっくりしました。

ちなみにこの店は五所川原のバレーボール協会のひいきの店だそうで、それでポスターが貼ってあったそうです。店内にはPFUの選手が8月に五所川原に来たタイミングで来店した際のサイン色紙も飾られていて、翌日行われる大会では体育館に出店もしていました。

ちなみに五所川原市のバレーボール協会のホームページは早い段階からチェックしていたのですが(チケットの関係だったと思います)、まるでインターネット初期のページで。でも情報は細かいし、宿泊の斡旋なんかも受け付けてました。頑張っている感がものすごく伝わってきました。

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会場の五所川原市民体育館は五所川原駅から歩いて20分ほど。居酒屋の店員さんからは「古いよ」と言われていたのですが、ウカルちゃんアリーナを知る身(笑)としてはまあウカルちゃんと同じくらいかな…という感じでした。