検証:日本の負けるパターンとは
いろいろ試合を見ている中で、日本が負けるケースがある程度ではありますが、見えました。普通、敗因は「パワー」とか「身長」とか身体能力で片づけられちゃう印象があるのですが(そして最後は「気持ち」笑)、それだけはしたくないので、ずっと考えて見ていたのですが…
特に二次ラウンドのイタリア戦で感じたのはこういうことでした。
・サーブで崩せない(=サーブレシーブがしっかりしている)
・守備範囲が広い(特にリベロの運動神経がよい)
・ブロックアウトが取れない(得点パターンを封じられる)
・サーブで崩されて、結果トスが乱される
・日本対策を徹底している(格下となめずにちゃんと研究している)
もちろんこれ以外にも選手の好不調やベンチの采配、などもあります。ただ、簡単に言えば、日本がやっていることと同じことを相手にされたら、フィジカル、そして選手の能力の差が如実に出るというところでしょうか。
これはイタリア戦の後に分析したものなのですが、その後に流れてきた河野さんのこのツイートを見て、あ、全く的外れ、というわけでもないんだなと、ホッとしました(私は素人視点なので)。
まず大前提として、日本人は外国人に比べて身長、そしてパワーといった体格差があります。各スポーツは、いわばそのハンデをどうクリアするか、ということを基本的に考えています。要はまともにぶつかったらかなわないわけで。野球で言えばいわゆるスモールベースボール(私なりの解釈では、ホームランに頼らず、バントなど小技を絡めて、そして守備力で守り抜く)で、サッカーだと前線に放り込むだけでは背が高くパワーのある相手DFに跳ね返されるので、パスを細かくつないで崩す、ですかね。
オシムさんが日本代表監督になったときに「日本代表の日本化」という言葉を使いました。要は日本人の特性に合ったサッカースタイルを目指すということだったと思いますが、まさにこの言葉に尽きると思います。
なお、イタリア戦では相手指揮官による日本対策が記事になってました。要は、第一セットは様子見かつ相手の傾向を把握して、第二セットからそれを活かす…という戦い方をしていたわけです。これはぜひ読んでいたたければと思います。
逆に一次ラウンドのブラジル戦は何で勝てたのか、ですがこれはネーションズリーグ編でも書いたのですが、日本はまず予選通過、なので、基本的に予選に調子を合わせていると思うんですね。でも、強豪チームは優勝を目指してますから、前半は軽く流して、後半にピークを持ってくるようにしていると思います。
その象徴が一次ラウンドのブラジル戦だったと思います。いや、もちろんあの試合での日本代表は素晴らしかったのですが、ブラジルは翌日に中国戦を控えていた、そして次はイタリア戦だったというのもあり、全力ではなかったのも一因ではないかと。ブラジルとしては一敗してもいい試合だった、ということだったと思います(現に一、二次ラウンドはその一敗だけでした)。
日本の勝利の価値を下げるわけではありません。そういうことも加味しておいた方がいい、というだけです。
さて、続いては選手選考や、チームと代表におけるそれぞれのプレーの違いといった話をします。もう少しお付き合いください。