宮部藍梨選手のMB起用
世界バレーのメンバーが発表されたとき、彼女がOH/MB登録で選ばれたことはびっくりしました。本職はOHですからね。ただ、オプション、そして隠し玉として機能した(データがないですからね)ことは間違いないと思います。
アタックはブロードもありましたが、クイックでもなく後方から真っすぐ走り込む形が多かった印象ですが、これによってレフト、ライト、センター、バックセンターと4人の選手が後方から相手に向かって走り込んでくる形になったわけで(ブロードだと斜め移動なので)、相手を錯乱させる戦略になったと思います。オプションが増えたわけですね。
かつて眞鍋監督はMB1という戦術をとっていたそうですが(その頃はまだバレーボールを見ていなかったので…)、これがそういうことだったのかなと思いました。それ以外にもリリーフサーバーやリリーフブロッカーとして起用されたり、ベスト8入りに大きく貢献しました。
ちなみにこれは岡山での壮行試合での一枚ですが、その時は気づかなかったのですが、今にして思えばこのときMB的な動きしているんですよね。
しかし、見ていて気付いたのですが、似たような動き方をしているMBをVリーグで見たことがあったんです。それが…姫路の宮地佳乃選手。彼女もOHですからね(荒谷選手の負傷離脱で急遽MB登録された感はありますが)。そう考えると、宮部選手のプレースタイルは姫路にぴったりなのかもしれません。今シーズンはリーグでもOH/MB登録になるかもしれませんね。
眞鍋監督の絶妙な試合コントロール
長い大会期間の中で、選手たちのやりとりもうまかったと思います。特に印象的だったのは二次ラウンドのプエルトリコ戦。楽に勝てる相手ではありましたが、3位か4位かの順位を決めることになるであろう、最後のオランダ戦に向けて調整もしておきたい、でもセット率を悪くしたくないのでセットは落としたくない、という状況の中で、石川選手の負担を減らし、かつ井上選手を途中から休ませ、そして負傷明けの古賀選手を途中起用して慣らさせ…。
リードを奪われたセットもありましたが結果難なく3-0でモノにして、その絶妙なコントロールに舌を巻きました。
つらつら書きましたが、最後に言いたいのはこれです。