バレオタ的ミラーレスへの道~入門編~

カメラ
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

本気出してきたキヤノン

フラッグシップ機→なし(現時点ではR3)
高画質機→EOS R5(4710万画素)
連写機→EOS R6 Mark II(最高約40コマ/秒)
レンズ交換式カメラ
一眼レフカメラ・ミラーレスカメラ製品ラインアップについて紹介しているページです。

プラスポイント

・多彩なニーズに応える豊富なラインナップ
・新商品サイクルが早い
・AFが高性能

マイナスポイント

・レンズが少ない
・フラッグシップはこれから…?
・ちょっと惜しい

キヤノンはラインナップを多く揃えていますし、何よりサイクルが早い!R6は2020年7月に出したのに早くもMark IIを2022年12月に出しますからね。ソニーもα9と後継のα9iiは2年なので大差ないですが、2017年と2019年の話ですから、今一番熱いメーカーといっても過言ではないと思います。まあ、ソニーの勢いを見てミラーレスシフトを進めた結果が今、というところでしょうか。一眼レフメーカーが本気出してミラーレスに参入したらこうなる、というか。

私はキヤノンは使ったことがないので感覚ではありますが、AFの性能はキヤノンが一つ抜けている印象はあります。なにせR3では視線入力という機能を搭載しているほどですから。そしてそのR3のAF技術を取り込んだのがR6 Mark IIだったりするので、今購入を検討してる方は是非ご検討ください。

これはマイナスというわけではないのですが、まだフラッグシップ機を出していないんですよね。今一番高いのはR3ですから、R1を出す可能性があるのでは。現にキヤノンのサイトを見ると、プロフェッショナルモデルは一眼の1D X Mark IIIのみ。となるとR1を出してくるのではと思うのは自然なことかと。フラッグシップ機は「ウチはこういう思想です」という各メーカーの考え方や意気込みが反映されるので、それがどんなものか見てみたいという思いはあります。もちろん、フラッグシップ機を買いたい人はそれまで待たなければならない、というジレンマはありますね。

ただ、キヤノンでちょっともったいないなあと思うのは、連写性能が40コマ/秒と他社に比べて跳びぬけているR6 Mark IIが、SDカードにしか対応していない点。これだけの連写機能なら書き込み速度の速くないSDカードでは絶対持たないと思うんですよね。CFexpressになんで対応していないんだろうと。そこは惜しいなと。

また、キヤノンはブラックアウトフリーをあまり重視していない印象です。R6 Mark IIもブラックアウトフリーとは書かれていないし(40コマ/秒ならほぼブラックアウトフリーになるかもしれませんが)。さすがにR3は対応していますけれど、でもそれくらいです。

とはいえAPS-Cでのミラーレス最高峰を目指したようなR7といい、ラインナップのバリエーションは本当に豊富なので、自分のニーズに近いカメラが見つかりやすいのではと思います。