キャプテン・古賀紗理那選手の会話術
選手を見ていて一番感じたのが、キャプテンの古賀紗理那選手が、選手たちと積極的に会話を交わしていたことでした。
26歳の古賀選手ですが、今回の壮行試合のメンバーの平均年齢は24.2歳。ちなみに最多勢力は福留、横田、松井、小川、宮部藍の5選手のいる24歳です(いずれも2022/8/21時点)。年齢的には古賀選手はほぼ中間に位置していますし、若い選手たちからすれば頼れる先輩であり、お姉さんというところでしょうか。ちなみにこういう構成です(年齢を載せることは失礼ですが、年齢構成が重要なのでお許しを)。
31 山岸
30 内瀬戸
30 島村
27 小島
27 井上
26 古賀
24 福留 横田 松井 小川 宮部藍
23 関
22 林 山田 石川
21 籾井
20 宮部愛 佐藤
19 麻野
そういう思いもあったのかもしれませんが、年下の選手には気軽に声をかけていましたね。また、今回の壮行試合では、セットごとに選手のチームの入れ替えがあったのですが、古賀選手はずっとAチームで。これは思えば定点観測をさせていたのかなと思いました。ずっと同じコートにいることで比較ができるというか。
例えばこれは8/14の光景ですが、BチームからAチームにやってきた小川、横田の両MBに、どうやらブロック時の手の出し方を指摘していたようです。チームの入れ替え対象にならず、ずっと同じコートにいて見ているからできることかなと。
また、試合後の挨拶の最中も、籾井選手にこのように声をかけていて。気づいたことは後回しにせずにその場で言う、ということは徹底している印象を受けました。
ここのところのキャプテンって、木村沙織、岩坂名奈、荒木絵里香各選手…と、最年長に近い選手がキャプテンだった印象がありますが(リオ五輪以降で他にキャプテンがいたらすみません)、古賀選手はいわば年齢層の中心にいるわけで。それが結果的にあの代表の雰囲気を生み出している印象を受けました。
古賀選手の年上は山岸、内瀬戸の両選手以外は島村、小島両選手と、NECのチームメイトなのも大きいですね(井上選手は1歳差なのでここでは除外)。勝手知ったるチームメイトで、あまり気を遣う必要もないと思いますし。
少し話がそれますが、古賀選手はネーションズリーグのときもそうですが、インスタの更新が多くなったんですよね。中田ジャパンのときはむしろSNSの利用が規制されていた印象がありますが、眞鍋ジャパンはむしろ積極的に使うように言われている気すらします。
キャプテンとしていろんな選手との交流をアップしている印象を受けますし、それが結果的に日本代表への注目を高めている、ファンがよりファンになることを後押ししている気がします。
印象に残った選手たち
古賀選手以外に印象に残った選手を簡単に紹介します。ただ、今回は推しの選手の代表デビュー&地元凱旋でそちらを優先したために、あまり幅広く見られていない点がありますので差し引いてください。
・横田真未選手の閃光
元々注目している横田真未選手ですが、独特のセンサーというか、「ピキーン」と一瞬のひらめきがプレーに出るなと。彼女なりの「ここだ」というポイントがあるとその一瞬だけスイッチが入る、そんな印象を受けましたね。終わるとケロッとしているというか。
普段は天然キャラのようですが、その分、どこでスイッチが入るのかわからない不気味さが相手にはあるのかも…。
・籾井あき選手の吹っ切れ
気づけば籾井選手は久しぶりに見た気が…と思って調べたのですが、私が見ていた試合は柴田選手がスタメンの試合が多かったんですね。何より感じたのは、どこか吹っ切れたような笑顔をたくさん見せていたこと。
彼女も東京五輪でかなりメンタルをやられた選手だったので(NHKニュースでも紹介されてました)、代表に戻ること自体にトラウマがあってもおかしくなかったのですが、何より楽しそうにしていたのが印象的でしたね。
また前述しましたがジャンプサーブを打っていたり、眞鍋ジャパン仕様に改造しているので、もし世界バレーに登録されたらいわば隠し玉としての活躍(ネーションズリーグに出ていなかったので)も期待できそうです。
・宮部藍梨選手のオーラ
プレーより何より、なんかモデルのようなオーラがありましたね(この写真のタオルの巻き方もどこかファッションアイテムになってます 笑)。細くてスラッとした体型なので、憧れの目で見る女子のファンが多くなりそうな印象です。今シーズンはヴィクトリーナ姫路に加入するので、Vリーグで見られます。注目を集める存在になりそうですね。
ここからはそれ以外の話です。