19/20 マイVリーグアワード~選手編~

マイVリーグアワード
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

最優秀外国人選手賞:アンドレア・ドルーズ選手(JTマーヴェラス)

そりゃMVPにも輝いたんだし当然だ、とも言えるのですが、それ以外のところでも個人的には評価したいなあ、と。

まず、バリバリのアメリカ代表選手が日本にわざわざ来てくれたこと。そして何よりチームになじんでいったこと、です。Vリーグがもっと魅力あるリーグになり、世界有数のリーグになるためには、外国人選手が何より「来てよかった」と思ってもらえるリーグにならないと、と思うわけです。Vリーグ自体の国際競争力が高まれば、つまりそれは日本のバレーボール界自体の底上げにもなりますよね(底上げは代表チームの強さよりリーグの強さが大事だと私は思います)。

その点ドルーズ選手をJTの選手たちは明るく迎え入れた印象です。26才とミハイロヴィッチ選手より若かったのもよかったかな。というよりドルーズ選手、もう少し若いかと思いました。その、迎え入れるというチームの雰囲気と、本人もVリーグを楽しんでいた、来てよかった、というのがJTを撮っていてよく感じたんです。

まあしかし、特にプレー面でこんなに短期間でなじむとは思わなかったんですよね。その点では「今のJTの戦力に合う助っ人」という逆算から導き出したドルーズ獲得だったと思いますし、編成面も素晴らしかったと思います。

さて。いよいよ最後になります、MVPの発表です。

昨年同様、単純にプレーがよかった、というだけでなく、初めてVリーグを見ようとする人に「まずはこの人を見ておけ」という意味合いも入ってますし、写真をたくさん撮った身としての要素も加味しています。

最優秀選手賞:小幡真子選手(JTマーヴェラス)

個人的にはリーグのMVPは小幡選手にしてほしかった…

今季の小幡選手、についてはこちらのブログにも書いたのですが、

全ては優勝した後のこのツイート、ですね。一年前の自分への手紙と申しましょうか。

全て一年前、もっと言えば何にもできなかった二年前のファイナルから始まった逆襲の物語が、今季、ファイナルで結実したわけですね。

そのために彼女はチームのためにたくさんのことをしてきたわけです。まあそれこそ鬼にもなったと思います。でも、それは何より自分に対して鬼になっていたから、周りもついてきたのではと思います。

優勝のためにチーム、そして自分に対して全力で向き合って全力で接してきて全力でカバーして全力で喜んだ。

優勝した瞬間、小幡選手はローテーションの関係でコートにいなかったんですよね。でも、それがなんか小幡選手らしかったなあ…そう思いました。

皆さんはどんな選手をベスト6に選びますか?

どんな選手をMVPに選びますか?

考えると結構楽しいと思いますよ。

ではまた来シーズンお会いしましょう!