GSS東京サンビームズ、それはVの持つポテンシャル

東京サンビームズ
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■GSS東京サンビームズというチームとしてのポテンシャル

Vリーガーとして活躍する以上は何らかの将来像だったり目標、夢があるはずだ。いつかは代表選手に、いつかはV1の舞台で、憧れの誰々選手と同じコートに…

S1ライセンスがない、というのはそれらの将来像を描きにくくさせてしまうと思う。いや、もちろん活躍すればV1のチームから移籍話も出てくるのかもしれないが、それよりはチームとして上に上がりたいという思いの方が強いはずだ。

では、S1ライセンスが交付されないという現実をV2開幕前の10/24に突きつけられる、ということは選手たちにとってどういうことだったのか…

何のために頑張ればいいんだろう。

そう思った選手は多かったはずだ。

ところがだ。そんな状況にもかかわらず、今シーズンはV2で入れ替え戦に回れる2位でシーズンを終えた。過去最高位だ。当然ライセンスがないので入れ替え戦には回れずV1にも上がれないのだけれど、むしろ、だからこそ2位になった、という方が正しいのかもしれない。

それは結局

「私たちはVリーガーとして勝つために、日々頑張って生きる」

ということだったのではと。

ライセンスがどうとか関係ない。勝って勝って少しでも順位を上に上げる。

その思いだけだったのではないだろうか。

つらい現実と向き合いながらも、それをバネとして一つにまとまって戦える。

それこそがGSS東京サンビームズの何よりのポテンシャルだと私は思う。

こういうチームが、Vには存在するのだ。

そう、声を大にして言いたい。

V2での2位…いや、準優勝、おめでとうございます!