Vリーグ女子ゼミ第一期報告書および二期募集について

Vリーグトーク
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4.設立時の思い

ここからは、設立のきっかけとなった大﨑琴未選手のツイートというより、その反応についてお話しします。

あのツイートの反応で一番感じたことは、そうだそうだで終わっていてもしかたない、ということでした。

この手の提言は個人的には、いわゆるアンチ機構の方々が「そうだそうだ」と反応するだけで今まで終わっていたと思います。特に今回は元選手やライターなどの関係者ではなく選手自らの声だったので、なおさら喜んで受け入れられた、そう思いました。何事もそうなのですが、アンチの方々は自分の考えに賛同する意見が出てくると反応しやすいんですね(逆もしかり)。元々アンチという一種の火(怒りの炎とでも申しましょうか)がついているわけですから、そこに燃料が加わる形になるからです。これはアンチを(結果的に)自認しているからだと私は思います(私も当然今までの人生でも何らかのアンチ○○はありますので、自戒の念も込めて)。

そういう方々には「選手自らが声を上げた!」「よく言った」と喜ばれていたのですが、ただ、それまでと違ったのは、選手の同世代や年下の若い世代から「私も何かしたい」という反応が多く見られたんですね。選手を憧れのまなざしで見ている層、といいますか。

今までは「そうなんだよな(でもどうせ機構は変わらないし)」というため息が聞こえてきそうなネガティブな反応が多かった(と感じる)中でのこの反応だったので、これは年配である私が、若年層に対して何かできることがあるんじゃないか。何ができるかはわからないけど、立ち上がろう。そう思って立ち上げました。なのでネガティブな声しか上げていない人はあまり好きじゃないです。

そして最後に、特に若い皆さんにお伝えしたいこと。

なんとかしたい、と思ったとき。それを実現させるためには必ずしもその対象となる組織に入らないとできない、ということでもありません。Vリーグで言えば、チームや機構に入らないとできない、でもないんです。SNSで提言として発信することも立派な活動です。

例えばチケットの買い方がよくわからなくて、これだと新規ファンはとまどうだろう、と思った場合。そこで「これだから機構は」とため息交じりの愚痴を吐くだけでは変わりません。そもそもファンにそっぽ向かれていると感じたら、ファンになろうとした人は気持ちが冷めます(あえてそうさせている人もいるでしょうが…)。

そういうとき。例えば、チケットの買い方を画像にしてわかりやすく解説するツイートを投稿する。

そういうのも立派な、チームを支え、変えること、です。

そしてそういう活動を、私はこのゼミを通して支援していきます(応援ではありません。支援です)。

私の若い頃はSNSもなかったし、こういう草の根活動に限りがあったんです。でも、今は自ら発信できるツールがたくさんある。若い皆さん、チャンスなんですよ!

ご興味持たれた方のご参加を、そしてチームなどの関係者の方のオファーも、お待ちしております!