2.成果(チームプレゼンの実現など)
今回のゼミを立ち上げたのは、ファンのニーズだけ、ではなかったんです。チームなど運営サイドのニーズもあるのでは…と。ファン拡大のためには、新規層を発掘する必要がありますし、特に今後を担う若年層には力を入れるのではと(多くのチームで、ファンクラブにジュニア会員制度を設けていますし)。その点では、若年層のファンを組織化すればチームサイドから、例えば「若年層がどう考えているのか知りたい」というオファーをいだたけるのでは。そういう思いもありました。いわば両者の橋渡しですね。
とはいえ待っていたところでオファーが来るわけでもないだろうし、各チームのお問い合わせフォームなどで売り込もうかな、と思っていたのですが、このSNSでの動きを見てくださったあるチームから、ぜひ皆さんの声を聞きたいというオファーをいただきました(守秘義務があるのでどのチームか、は明かしません)。そしてちょうど生徒の皆さんが春休みの3月に、チームに対して生徒たちによるプレゼンを実施しました。
詳細は明かせませんが、ファン拡大案などの改善案を、生徒個々からチーム担当者に直にプレゼンする場をいただきました(今はオンラインのツールが整っているのでこの辺は比較的容易にできました)。自分の考えたアイデアを、プレゼン形式でチームに直に伝えられる、というのは生徒の皆さんにとっても貴重な場になったのではと思います。
なお、このプレゼンから数ヶ月後にチームから、いただいた意見をどう生かす予定か、というフィードバックの場をいただき、チームからのプレゼンと意見交換の場をいただきました。つまりチームサイドから二回、交流の場を設けていただいた形になります。
私自身、ゼミを立ち上げたときはここまでチームに、そしてVリーグにすぐに関われるとは思っていなかったのでびっくりしましたが、予想以上に事が運んだ形になったのは大きかったです。
その他にも、ゼミ生同士で、ファイナルの中止に至る経緯───アナウンス方法等───について議論する、ということもありました。また、ライターを目指すゼミ生のためにちょっとしたアドバイス(私はライターではないですが、文章の書き方という点で)をしたり、私の撮った写真を提供したり、というコミュニティもそれなりに活性化させました。
おそらくですが、このゼミがなかったら知り合わなかっただろう、という出会いの場も作れたと思いますし、私とのやり取りでいろいろと参考になったり学びを得ていただいた方もいたのではと思います。これがきっかけではないでしょうが行動を起こした方もいて、結果的に背中を押せる存在にはなったのではと思います。
一つ大きかったなと思うのは、「仲間を作れた」ということでしょうか。しかも同じチームのファンだけでなく、Vリーグが好きな仲間を作れた。このゼミはそんなきっかけになったことは間違いないです。
そんなゼミは、いったん区切りをつける形で、6月末に一期生の活動を終了しました。区切る必要もなかったかもしれませんが、これは、受験生などもいて永続的に活動ができないメンバーがいたことや、活動の期間を区切ってメリハリをつけること、新規メンバーを加えるタイミングとしては期を設定した方がいいこと、そしてVリーグもシーズンで区切られているから、です(笑)。第二期の内容についてこれからご説明します。