~チームブランドの価値の最大化~マックスバリュ・ヴィクトリーナ
設立:2017年
運営:株式会社姫路ヴィクトリーナ
監督:薄木悟
選手:11人
公式サイト:https://www.victorina-vc.jp/mvc/
V1に所属しているヴィクトリーナ姫路の育成チームです。いわば、育成チームにスポンサーをつけて独立採算で運営している形式だと思います。プロ契約のヴィクトリーナと違って、契約形態は「マックスバリュ西日本(株)アスリート社員雇用制度」とのことで、マックスバリュでの就業の合間にバレーボールをする形のようです。
ただ、「随時昇格審査を実施」とあるので、ヴィクトリーナに入団する道もあります。実際、安田睦実選手、兒島晴香選手、そして福井愛加選手、坊野明里選手が昇格加入しています。
チームが下部チームを持つこと自体もすごいですし、さらに地域リーグに参加させるほど本格的に活動しているのもすごいなと思います。Jリーグでは下部組織がJ3などに参入する、というのは稀にある事例なのですが、ここがすごいなと思うのは、マックスバリュというスポンサーまでつけていること。ちゃんと採算を考えているわけですね。おそらく独立採算なのではと思います。
ヴィクトリーナというブランドを地域リーグにも生かすという、最大限(Max)の価値(Value)化。さすが姫路です。
~絶やさない国体の灯~CLUB EHIME(愛媛県松山市)
設立:2004年
運営:不明
監督:矢野美紀(2021年時点)
選手:7人
関連サイト:https://www.instagram.com/clubehime_volley_tomonokai/
情報が極めて少ないのですが、設立後、2017年の愛媛国体に合わせて強化され、国体終了後も活動を継続しているチーム、のようです。
この、国体をきっかけに結成、というのは実は岡山シーガルズもそうで、親会社の東芝撤退後、2000年の富山国体にあわせて黒部市に移り、そして2005年の岡山国体にあわせて岡山に移転、という経緯をたどっています。
ちなみにKUROBEアクアフェアリーズも2000年の富山国体の強化チームとして結成されたのがスタートです。国体は、その地域の施設を整備(新設されることもありますから)するだけでなく、チームを立ち上げるきっかけともなるんですね。Vリーグを追いかけるようになって、国体の存在の大きさに気付くようになりました。
さてCLUB EHIMEですが、2021年4月には5人体制での活動を余儀なくされていました。2022年6月も7人体制だそうで、運営はとにかく大変だなと思います。情報が全然ないのでどういう運営体制かわからないのですが、もしかしたら母体などもなく、選手たちはボランティア的に参加しているのかもしれませんね。
Vリーグ参入、まではならないと思いますが、2004年から歴史あるチームなのでこれからも活動を続けていってほしいなと思います。