続:Vリーグを撮るという“観”戦

カメラ
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

一年半前にVリーグの試合を撮るという観戦についてこんなブログを書きました。当初抱いていたいわゆるカメオタへの誤解、そして撮るようになったことで見えてきたものや変わったことなどを書いたのですが、けっこう大きな反響があってびっくりしました(今でも他の記事を抜いて最多閲覧数だったりします)。

あれから一年半がたち、二シーズンを見た今となっては、この時に書いたことと私自身もだいぶ変わっています。ここでは、撮るという観戦の続編というか、撮るからこそ見えてくるものや、撮ることの魅力について改めてお伝えしたいと思います。

■写真は偶然の産物ではない

土日の試合が終わると、いわゆるカメオタの方々が早ければ当日からどっと写真を投稿します。どれも素敵な写真ばかりですが、私もだんだん「(魅力を伝えるために)あの選手のあのプレーが撮りたい」などと思うようになってくると、それを狙って撮るようになりました。

例えば古賀紗理那選手のバックアタックがカッコよくて撮りたくなった、としましょう(私はバックアタックはバレーボールの一連のプレーで一番華があると思ってます。サッカーで言えば弾丸ミドルみたいなものです)。そのために何が必要かと言うと、まず古賀選手のポジションを確認することが必要です。当然ですね、後ろにいないとしませんから。

で、ボールがNEC側にあるときは当然古賀選手をファインダーで追いかけるわけですが、相手側の時はいったんファインダーから目を離して試合展開を見ているからか、なんとなく「ここでバックアタックが来る」というのをつかめるんですね。当然ですが、不意に撮るのと予測して撮るのとでは写真は大きく変わります。予測していればピントも合っていることが多くなるからです(それでも背景とか別のものにピントが当たってしまって失敗するというのも、思い通りにはいかないという撮影の楽しさではあるのですが)。

そしてもちろん、試合を多く見ていれば見るほどその予測の当たる確率も増えていくます。簡単に言えば試合勘が磨かれる、ということです。

つまり何が言いたいかというと、カメオタの方々の一枚というのは

試合を「見ている」からこそ撮れる一枚

なわけです。

私自身も観戦&撮る試合数が増えると、けっこう読めるようになるんですね。もっとも私の場合は、黒後選手がサーブを打つ前に目を閉じて祈るタイミングが読めたり、とかそういうところだったりしますが(笑)。以下の写真はバックアタックを撮ろうと思って狙って撮った写真の数々です。

だからたぶんなのですが、昔から私の写真を見て下さっている方は、だいぶ写真というアウトプットが変わってきていると感じていらっしゃるのではと思っています。