Vリーグの撮りどころ21/22シーズン ~デンソーエアリービーズ編~

カメラ
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そして、喜ぶときはめっちゃ喜ぶんですよね。それもまたいいんですよ。やっぱりそういうのっていろんな人を惹きつけると思うんですよね。初めて見に来た人も微笑ましく思うじゃないですか。

たまには厳しさも見せるんですけれど、基本はいたって普通なんですよね。特に同年代の横田選手、兵頭選手(学年では一つ下も同じ1998年生まれ)との仲の良さは微笑ましいです。

あとこれは札幌大会の様子ですが、新加入でまだチーム戦術に馴染んでなさそうなジャラスポーン・ブンダサック選手に細かくレクチャーして、最後は笑顔で締めくくっているのも松井選手らしいなと思いました。統率なんだけれど、「ついてこい」じゃなくて「一緒に」というスタンスなんだと思うんですよね。だから前述の記事のタイトルを「松井共和国」にしたわけです。

そして松井選手の代名詞と言っていいですよね、ツーです。やっぱり松井選手中心で撮っていれば遭遇するケースも多いわけで、バッチリ撮れてます。サッカーとかでもノールックパスとか「おおっ」て思うじゃないですか。人を欺くプレー。松井選手のツーはもはや芸術と言っても過言では…いや、過言ですね(笑)。

しかし自分でもびっくりするくらい松井選手の写真撮ってますし、思い入れもあるなあと思いました。デンソーファンではないし、大学時代から見てきた人もいる中でのおこがましさ(だってたった一シーズン見ただけで語っているし)もありますが、私にとって数少ない「バレーボール選手を撮る楽しさ」にあふれている選手だからかなと思います。

代表に選出されて、ネーションズリーグにも出てますけれど、松井選手のトスワークって速い印象がありますね。ボールが落ち切る前にサッと落下点に入ってトスを上げている気がします。また松井選手については記事を書こうと思っています。

そんなデンソーエアリービーズの、今シーズンの個人的なベストショットはこちら。

相手に決められて「まじかー」という表情なのですが、これが松井選手を全て言い表している気がします。というのと、ご本人にSNSで使っていただいたので(笑)。

代表の経験を来シーズン、どうチームに注入するか、今から楽しみです。

そしてこれはずっと言ってますが、パリ五輪の正セッターは、彼女です。