Vリーグの撮りどころ21/22シーズン ~PFUブルーキャッツ編~

PFUブルーキャッツ
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そしてこれは今シーズン私が撮ってきた綿引選手のベストショットです。ガッツポーズしたいのはこっちだよという(笑)。こういうのを撮りたい、でも確率が低い、というときにそれが狙い通りになった時の快感は本当にたまりません。ただ、ピントが合っていないケースもあるのがカメラの難しいところです。

あと、綿引選手でよく撮っていたのがこの、相手サーブ時にオポジットの選手の背中に手を置いていたシーンでした。これ、どういう意味があるのかわからないんですけれど(そもそも意味なんてないのかもしれませんが)、なんか好きでしたね。手を当てることで「大丈夫」みたいな安心感を与えている、という気がして撮っていたのですが、自分との距離感を伝えるためなのかもしれませんし、単に助走に入るときに選手を押して勢いをつけたいだけかもしれません(笑)。

長々と失礼しました。

そんなPFUブルーキャッツの、今シーズンの個人的なベストショットはこちら。

これを見ただけでは何のことだかわからないと思いますが、試合開始時にスタメンの選手たちがコートに出て行くと、渡辺トレーナーと控えエリアの代表?が、こんな儀式をするんですよ。

※キャプテンかなとも思いましたが、昨シーズンは津賀選手がやってましたし、キャプテンがスタメンのケースもありますからね。

で、いつもはこうして最後ハイタッチして終わるのですが、さっき挙げたベストショットはその続きがあって、ベンチ外の村上華澄選手に向かって何か念でも送っているようなポーズを二人でしているんですよね。それに村上選手も応えていて。つまり、儀式が進化していたんですよ。

だから何?って話ですが(笑)。ただ、元々なんか微笑ましいなあと思っていたPFUの伝統行事が進化しているということがいいんですよね。

何が受け継がれ、そしてそれにとどまらずどう変わっていくか。そんなところを見られるのも撮る観戦の楽しさ、ということをお伝えしたいです。はい。