Vリーグ女子会の「つながり」と「広がり」

Vリーグトーク
all text and photographed by
Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

■19/20ファイナル第三セット

続いてはいよいよ今回の目玉企画だった「Vリーグドラフト会議」。自分の理想とするVリーグのチームを、入札方式で編成していく、というものです。野球ファンの方なら、中居さんの番組でよく年末に侍ジャパンを編成するドラフトをやっているのを知っている方も多いと思いますが、あれと同じです。

ドラフト会議とすることで、当然自分の欲しい選手が他の人に取られてしまう可能性があるので、誰を優先させるか、とか、指名が重複した結果取れなかった場合は代わりに誰を指名するか、とか、いろんな障壁がありながらも理想のチームを作っていく楽しさがあります。代表チームを作るのではなくVリーグのチームを作る、というのがポイントで、外国人やアジア枠も利用可能です。ちなみに今回このようになりました。重複指名による抽選も二回ありました。

チームの編成理由は人さまざまでした。世界選手権で優勝したU20のメンバー主体で選んだ方もいれば、データを元に編成した人、等々…もちろん推しの選手を真っ先に指名する人が多かったですが、ドライな私は推しには目もくれず(おいおい)ガチで強いチームを作りにいってました(それでいいのか…?)。

ちなみに私の内容はと言うと、指名順にシニアード、小幡、佐藤美弥、黒後、古賀、サンティアゴ、宇田(敬称略)でした。まず、攻守の柱となる大型MBを核としたチームを志向したのでシニアードを第一指名、続いて守りを固めようと、守備の要であるリベロとしては最強の小幡を第二指名(ここは競合してクジで引き当てました)、続いて攻撃の柱であるセッターとして私の中での最強の佐藤美弥を第三指名…と、MB、L、Sを上位で取ったわけです。

※ちなみにこのポジションの指名順は、先日発表した19/20マイベスト6と同じです(選手は全く違いますが…)

野球で言えばセンターラインを固めたというところですね。人材豊富なアウトサイドヒッターは後回しにしました。実はこの、MB、L、Sを上位で取る、というのは今回参加した丸の内ヴィクトリーナの方も同じだったんですよね。バレーボールの観戦歴が浅いと、まずはセンターラインを重視するのかなあとは思いました。

あとアジア枠も活用してサンティアゴ選手を指名しましたが、今にして思えば両MBが外国人選手という、意思疎通という点では果たして大丈夫なのか、という陣容になりました。

このVリーグドラフト会議というのはけっこう昔から思いついていて、でもある程度メンバーが揃わないとできない企画なのですっかり忘れていたのですが、今回初めて開催できました。参加した方も楽しんでいただいたのではと思います。

■19/20ファイナル第四セット

ここでは、カメオタの皆さんからの今季の一枚を発表、その場で解説もいただきました。ちなみに私はこれでした。説明は東レアローズの今季の振り返りの中で触れているので省きます。

そしてそして、私が急遽思い立って二日前に作ったクイズ大会も行いました。クイズ大会の内容は、内観を見てどこの体育館を当てるクイズ、DAZNでおなじみ、矢田部さんの実況の中で出てきたネタを当てるクイズ、バレーボールマガジンの監督会見のコメントからどの監督を当てるクイズ、最終学歴一覧からチームを当てるクイズ、誰のサインボールか当てるクイズ、そして断幕の言葉からどの選手のものかを当てるクイズ…と、全25問のマニアッククイズでした。

ということで、一試合分の試合時間でVリーグ女子会ファイナルは終了しました。今回参加者は私を除いて9名。丸の内ヴィクトリーナの共催という形で過去最多人数となりました。この日はVリーグ男子も無観客で行われたり、COVID-19の脅威が迫っていた時期でもあり、残念ながら参加できなくなった方もいました。でも、今回皆さんのお楽しみいただけたようなので、またこのように飲み会より気軽に参加できるフォーラム形式で開催したいと思います。

そして何より輪が広がりますし、新たな視点を手に入れたり勉強にもなりますので、今後開催するときはぜひご参加ください。

また、こういうご時世なので今後オンラインでの展開も考えています。これからもVリーグ女子ファンのつながりをゆるやかなに広げるべく、取り組んでいきます。