Vリーグの撮りどころ21/22シーズン ~トヨタ車体クインシーズ編~

カメラ
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他のチームではあまり見かけない光景が多かったんですよね。まずこちら。試合前の練習のときにタブレットで時計を表示させていました。これ、とてもいいなあと思いました。会場に時計が見つけづらい時もありますからね。

そしてこれは昨シーズンも書きましたが、公式練習が始まるとまずセッターがアタックを打つんですよ。始球式みたいなものですね(笑)。選手たちからも「おおーっ」て声が上がりますし。これ、ボーッとしているといつの間に始まっていて撮り逃すことが多いんです。

そして公式練習の最後はサーブ練習で締めくくるわけですが、リベロがサーブ練習をしているのはここくらいでしょうし(といっても山形選手だけですが)、相手のサーブを止める選手の中にアウトサイドヒッターの外国人選手(しかもアメリカ代表 笑)が入っているのもここくらいでしょう。

あと、チャレンジのときに控えエリアの選手たちが抱き合うのも好きでしたね。特に右の写真は2月の岡山大会ですが、そこに印東監督が加わっていて。

というのも、私がトヨタ車体を今シーズン初めて見た1月の刈谷大会の後に、はたから見て感じたこのチーム、を車体が軋むように君が泣く~トヨタ車体クインシーズ、和解なき合意~という記事で書いたんですね。いわばどん底の状態を見たわけですが、その中で印東監督と選手との距離、について触れたんです。

そしたらこの岡山の写真のシーンを見てそれが解消されていたように感じた、んですね。そうツイートしたら選手何人かがいいねを押していたので、選手たちもそれなりに感じたシーンだったのでしょう。

ファインダー越しに、チームの雰囲気ってわかると思うんですよ。もちろんそこには一方的な思い込みもあるでしょうし、他チームのファンだったら「何言ってんだ」という部分も大いにあるでしょう。そして一ファンである以上実際のところはどうなのか、を確認する術もないわけで(記者だったら会見で聞けますけれど、でも本当のことを言うとも限らない)、要はその中にどれくらいの真実の割合があるか、ということだと思います。

私はファインダー越しに見てこう感じた、ということを、「全く何言ってんだ」ということもあるでしょうし「へえ、そう思ったんだ。でも確かにそういう部分もあるかもね」ということもあるでしょう。でも、それも観戦の楽しみだと私は思います。カメラを通して見ているということは双眼鏡で見ているということですからね。

大変長くなりました。自分でもこのチームでこんなに書くとは思わなかったです。

そんなトヨタ車体クインシーズの、今シーズンの個人的なベストショットはこちら。

2022年3月19日のヴィクトリーナ姫路戦の試合終了時の写真です。10位(トヨタ車体)対11位(姫路)のチャレンジマッチ圏内争いの直接対決となったこの大一番。V1残留を決定的にするこの勝利にチームは歓喜に包まれたのですが(左にガッツポーズするのが印東監督というのも物語っています)、大川選手は実はこのときから泣いているんですね。

おそらくですが、残留が決定的になった安堵感と、ここまでチームが苦しんだことへの責任も感じていたんじゃないかな…。

今シーズンは苦しかったと思いますけれど、この涙を糧に来シーズン頑張ってほしいなあと思うわけです。