⑥マッチデースポンサーの存在
11月のホームゲームでは土日両方にマッチデースポンサーがついてました。ホームゲームにマッチデースポンサーがつくチームって少なくて。NECだとホームゲーム特別協賛パートナーとして住友生命がついていたりします(NECは住友グループなので)。でも他にはあったかな…珍しいケースであることは確かですし、もっと広がってほしいと思います。
⑦マスコットを使ってのソーシャルディスタンス
このご時世、ソーシャルディスタンスの呼びかけが必要なのですが、マスコットをうまく使っている印象でした。あと、「COCOAR2」というアプリをインストールするといろいろ楽しめる、なんて企画もありました。名前が一見感染防止アプリCOCOAに見えてしまいますが(笑)。
さて、会場で感じたことはこれくらいにして、次は個人的に注目した取り組みについてです。
⑧大学連携
これは12月のとどろきでのことだったのですが、試合後に東京駅を歩いていたら、ヴィクトリーナのロゴのリュックを背負った女子が前を歩いていたんですね。しかも大学の名前が。姫路ではなく東京で、ですよ?そういえば姫路の試合の時に学生の一団が観客として来ていたなあと思ったのですが、調べたらこれでした。
新設されたバレー部に監督を派遣するわけです。まあいわばヴィクトリーナ・ネットワーク構築という側面もあるかもしれません。東レと下北沢成徳のようにチームと高校などがパイプでつながっているケースもあるじゃないですか。もっともこの両者には資本関係とかあるわけでもないですが、監督派遣というのは一歩踏み込んだ連携です。
大学からすれば、ここに入ればヴィクトリーナに入れるかも、と期待させられるメリットもあるわけです。ヴィクトリーナとしても、V1女子チームというヴィクトリーナブランドを活かせる。
簡単に書きましたがそう、「ヴィクトリーナブランド」なんです。
そのブランドのベースは何かというと、眞鍋さんと竹下さんだと思います。
私の解釈ですが、ヴィクトリーナ姫路は姫路出身の眞鍋さんが地元で立ち上げたチームなわけです。地元から誘致なりオファーがあったのかは定かではありませんが、一定のニーズはあったのではと思います。やっぱり眞鍋ブランドは大きいなと思ったのが、10月の試合の時に子供を連れてきていたママが「ほら!あれ!眞鍋さんやで!元代表監督の!」と言っていたのが象徴していました(姫路の選手にはそんなこと言わず、他には久光の石井選手のことを代表選手だといって紹介していたくらい)。
ただ何より前述のとおり、それなりに街の規模が大きいけれど、姫路城以外(これがあるのは大きいのですが)に街のシンボルや誇れるものがないとも言えます。そこにスポーツチームを。若い人が活躍する場を作ることで街にも活気が生まれます。
新しいバレーボールチームを、スポーツチームのない都市に作る。
これなんですよね、ヴィクトリーナ姫路を支えている柱というかDNAというか…
いや、フィロソフィーです(哲学と言わずにあえてフィロソフィーとします)。
そう感じさせるケースとしてまずはこちら。