THIS IS HOME~革新のNECレッドロケッツ~

NECレッドロケッツ川崎
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

③2000人集めた金曜開催

他の競技ではJリーグが始めたり、V1男子でも始めていますが、女子としては今季はNECが唯一実施しました。私が本格的に見始めた18/19以前もあったのかもしれませんが。

平日開催のメリットは、土日が仕事の人でも見に行けること。そして、会社帰りに行けるということ。市場を拡大するにはうってつけなわけです。ただ、後者については大田ではなくとどろき。しかも18時半開始。武蔵小杉からバスで10分ちょっとかかるだけに集客はどうなんだろうと思っていたのですが…(しかも一試合ですし、こういっては何ですが、動員が見込めるわけではない姫路戦)

なんと1983人!

平日夜でこの数字は驚異的だと思います。チームによっては土日の二試合でも達しない数字でしょう(収容人数の規制で仕方ないのですが)。18時半開始ですしアクセスを考えると都内から行くにはハードルが高いわけですが、武蔵小杉にあるNECの玉川事業場からの動員だったかもしれません。親会社の従業員のために行きやすい開催日時にする。これも実業団のあり方だと思います。

しかし「動員の見込めない姫路戦」と書きましたが、この方の存在を忘れていた…

10月の姫路でNECとの試合があったときに、彼女の名前がコールされるとNECの応援団から盛大なハリセンの拍手が送られたんですよね。移籍選手に盛大に拍手を送る。しかも彼女は姫路でレギュラーとして大活躍していることはファンにとっては誇りなのかもしれません。

これがNECレッドロケッツ、なんでしょうね。

しかし金曜開催はいろいろとハードルが高いと思います。まず、今回は金曜1、土曜2、日曜1試合(しかもNECの試合はない)と3日にわたることで会場費(前日練習とかあるからこれは元々発生しているのかも)やスタッフなどの人件費が発生します。

また金曜夜開催で、土曜は第一試合。NECの選手たちの調整は大変だったと思います。しかも日曜はNECの試合がない代わりにイベントに登場して、ある意味「ほったらかし感」がなかったのはよかったと思います。デンソー対KUROBE一試合のためだけにとどろきに足を運ぶ人は少ないでしょう。だけど、そこで選手登場のイベントを絡ませたのはさすがだなあと思いました。

日曜も1試合しかない代わりにこういう取り組みをしていました。

④川崎スポーツ連合

川崎はJにフロンターレ、Bにブレイブサンダース、Wにレッドウェーブと屈指のスポーツどころ。そんな各チームが連携している印象は元々強く感じてました。スポーツの街川崎、として打ち出そうという市の意欲も感じます。

私自身とどろきアリーナの近くに住んでいた時期があるのですが(当時はVリーグに興味がなかったので一度も足を運んでいません)、多摩川河川敷があるのでそこで野球やサッカーが多く行われているんですよね。何より河川敷があるのでジョギングしている人も多い(私が引っ越したのも河川敷で走りたいことが理由でした)。スポーツが充実していることは、新たな転入者を呼び込めるメリットがあるわけです。今回の配布物に川崎市のチラシなども入っていたのはそういうことだと思います。中原消防署とのコラボもその一環でしょう。

今回は近年のNECでは初めてかな。Bリーグとの同日開催を行いました。金沢では見られていたケースですが、ついに川崎でも実現です。

単にコートを張り替えれば済むという話でもないようで、今回のVリーグの試合もスーパーシートの位置が少し通路側に下げられていたんですよね。これ、Bリーグとの共催の関係でレイアウトを少し変えたとNECのボランティアスタッフの方に教えていただきました。

ブレイブサンダースとのコラボという点では、ブレイブサンダースのビールを売ってました。この売り子の方、ブレイブサンダースのときと同じそうです。そこそこ売れていたかな。

ちなみに武蔵小杉駅ですが、このようにフロンターレとブレイブサンダースが大きく掲出されています。いつかはここにレッドロケッツも…。まあでもそのためには前々から言ってますけれど、「武蔵小杉NECレッドロケッツ」か「川崎NECレッドロケッツ」になるべきだと思います。地域名+企業名。V2だとGSS東京が実現してますが、V1で先陣を切ってほしいなと思います。

つらつら書いてきましたがここからが大事な話です。