日曜はこんな光景が。
同じ二階席に対して、一人でもファンがいたら、一緒に応援しようと一階から呼びかけていた。
いや、呼びかけていたというよりは「私はあなたの味方です!」「そこに岡山ファンがたった一人しかいなくても、私はちゃんとあなたを見ています!」と伝えていた。そんな印象だった。
こんな状況(前週が中止になったりいつまた悪化するかわからない等々)でも、ちゃんと私は見てますよ!
私は岡山ファンでもないけれど、なんかこれらの光景は、ファンではない私にも呼びかけられていた気がした。チームを応援するのがチアという印象があるが、岡山はチームを応援するファンも応援してくれる。しかもたった一人であろうと、ファンの証を掲げていれば、見つけて、駆け寄ってくれる。そんな印象だ。
ああ、これがジップアリーナだなあ…
11月に来たとき、ジップアリーナの入口にラッピングバスが置かれていた。とはいえなかなか街中を走っている光景を目にすることはないだろうなあ…と思っていたのだが、日曜の朝にジョギングがてらジップアリーナに行ったら、ちょうどバスがやってきた。
岡山の街中を走るシーガルズのバスとジップアリーナ。
そんな光景を偶然撮ることができた。運命のいたずらというかプレゼントというか暗示というか。
改めて思ったのは、
こんな状況でも、岡山は岡山だったし、ジップアリーナはジップアリーナだった。新たな施設建設計画という希望があり、ラッピングバスが走り回り、そしてたった一人でも駆け寄ってくれる人がいる、そんな場所だった。
こんな状況と書いたけれど、こんな状況を超える状況というのはなかなかないと思う。言い換えれば、これさえ乗り越えればもう最強だ。
Vリーグファンとして、岡山が岡山である、ということってなんて心強いんだろうと思った。いや、心強いというよりは猛烈な安心感を私に与えてくれた。
試合後。気づけば夜の闇に包まれつつあるジップアリーナを撮っていた。たぶんこんな写真を撮ったのは初めてだ。
暗い夜に煌々と灯る明かり。
これを打っていて気付いたんだけど、私が岡山で感じたことはすべてこの光景に集約されていた、と思うのだ。