やっぱり世界には黒後愛しかない

東レアローズ滋賀
all text and photographed by
Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

そして、肝心の試合でも、「キャプテン・黒後選手」はどこか最強だ。東レファンだからそう思っている部分は多分にあるとしても、開幕無敗の首位チームのキャプテン、のオーラが出まくっている。

なので、試合中に彼女を撮る機会がグッと増えた。というより自然とレンズが引き寄せられているくらいオーラが出まくっている印象だ。基本的にある程度公平に幅広く撮ろうとはしているんだけれど、気づけば彼女に回帰している。他のチームのファンのカメオタはどうなのかは気になるが。

しかも二枚替えで控えエリアにいるときもまあうるさいうるさい(笑)。でも控えエリアからでもチームを鼓舞しようという姿勢がものすごく伝わってくる。これは前のキャプテンだった堀川選手もそうだったし、受け継いでいる。

あと石川選手や野呂選手といった、下北沢成徳時代の後輩も多いことから、彼女たちにも気合を入れたり模範となるようにプレーしている印象もある。プレーで、言葉で、いや、それ以上に存在そのものでチームを引っ張っている。

それもあるのだろう、今季の黒後選手の写真からは「凄味」が伝わってくる。

ただ。キャプテンという衣は重い。責任やプレッシャーという重圧も彼女は背負っている。首位ではあるけれど負けていないというのも一方ではプレッシャーになっている印象もある。あ、今日ちょっとしんどそうだな、と感じることは今季に限らず多い。そのときはよく自分で自分を叩いて気合を入れ直している(※寝起きが悪いので「単に眠いだけでは…」と思うことも実はある 笑)。