20/21 マイVリーグアワード~スタッフ・試合編~

マイVリーグアワード
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Arimoto Kazuki(有本和貴)をフォローする

最優秀ホームゲーム賞:2020/10/24 NECレッドロケッツ対JTマーヴェラス(とどろきアリーナ)

今季のNECレッドロケッツのホームゲームについてはさんざん書いたので(笑)こちらに。めっちゃ反響ありました。ありがとうございました。

この日の試合は今季の初のホームゲームだったわけですが、選手としても「ここまでやるんだ」という驚きと喜びがあったんじゃないかなあ…と。声が出せなかったり、こんな状況の中でどんなホームゲームの雰囲気になるのか選手たちも不安というか、どうなるんだろうと思っていたと思うのですが、そんな思いを一掃しましたね。それもあってか、試合も強いJT相手に3-1と快勝でした。

まあ、でも何よりこれですよね。

まさか試合後にまでこんなに余韻に浸らせてくれるとは。

ほんと、とどろきアリーナだけでなく武蔵小杉駅一帯もホームゲームの空気がありました。

ホームゲームってたいていその空気が会場だけ、なのですが、こうして広域にホームゲームが感じられるものがあるというのは本当にいいなあと思います。ここはフロンターレ擁する川崎だけに、ノウハウもあるし街ぐるみで理解もあるという感じですかね。

あと、今季は声が出せない中で応援のスタイルも変わらざるを得なかったのですが、それによって生まれた光景があるのも事実。この日繰り広げられたこの光景は素晴らしかったです。

さて、いよいよ最後となる、最優秀ゲーム賞の発表です。

今季見たV1女子の試合数は33。その中から、私の大ファン・東レアローズの試合やファイナルといった特別な試合は極力避け、できるだけ普通のリーグ戦にしようと考えた結果選んだのは…

最優秀ゲーム賞:2020/11/22 ヴィクトリーナ姫路対トヨタ車体クインシーズ(ヴィクトリーナ・ウインク体育館)

どうしても最優秀ゲーム賞はフルセットにもつれ込んだ試合にしてしまいますが(三年連続です)、この試合はどちらのファンでもない私をしびれさせてくれた熱戦でした。

まずトヨタ車体目線で言うと。

個人的な印象ですが、トヨタ車体はどうもちぐはぐというか、戦力は整っているのに噛み合っていない印象がここまで見ていて拭えませんでした。特にセッターが固まらず。前日もKUROBE相手に二セットを取られて、でも二セットの途中から山上選手に変わって起用されたグーパート選手がそこそこ結果を出していたのに第三セットはまた山上選手に戻して、うまくいかないと見るやまたグーパート選手に切り替える…と、はたから見ていても不可解な采配でした。

この日も戦力的には上回っている姫路相手に苦戦。2ー1とリードされて迎えた第四セットを何とか追いついて、第五セットも振り切った、そんな試合でした。私の席はちょうど選手たちの入場口だったのですが、試合後通りかかった荒木選手が、なんとか勝てたという安堵感と意地、なんでこういう試合になるんだろうという、なんか「うまくいかないなあ」みたいな、いろんな感情が入り混じった表情をしていたのが印象的でした。

ただ、この試合何より大きかったのが山形選手なんですよね。三人ものセッターが起用されるのも正直異常な試合だと思うのですが、うまく立て直したという感じです。間違いなくVOMでしたね(実際は藪田選手)。

そして姫路目線で言うと、何よりこの試合での善戦ぶりが、残留争いのかかったファイナルステージ初戦のトヨタ車体戦に活きたと思います。その結果、フルセットで勝利し、来季の残留を確定させられました。ホームゲームということもあって、声援は出せないながらもBGMなどで会場も選手たちを後押ししてました。

荒木選手をはじめとしたトヨタ車体の意地、そして山形選手の処方箋、ホームゲームとしての姫路への後押し…。いろんなことを感じ、胸が熱くなった試合でした。

他チームのファンではありますが、他チームのファンでもこうして心を熱くさせてくれる試合はあるんです。また来季もこういう出会いを楽しみにしています。