ここからは大事な三賞の発表にまいります。
最優秀新人賞:横田真未選手(デンソーエアリービーズ)
開幕戦からスタメン起用されて、なんと全試合出場!シニアード選手が抜けた穴を埋めたと言っても過言ではないでしょう。川北監督が「ゲームを見る意識が高い」と言っているように、新人離れしたプレーを連発していた印象です。
特にフルセットにもつれ込む激戦となった尼崎大会の久光戦の第四セットで、ライトから決めたスパイクは見事でした(左の写真です)。そんなプレーの幅もあります。
個人的には初めて見に行った大学バレーで興味を持った初めての選手だったので、大学時代に見た選手がVリーグに入って活躍するという、新たな楽しみを教えてくれた選手です。
最優秀外国人選手賞:クラン・ヤナ選手(東レアローズ)
東レファンだから選んだわけではありません。得点王ですがJTは一試合少ないから実質二位ですし。
新型コロナウイルス感染拡大で、シーズン終了後も皇后杯、そして黒鷲旗目指して残っていた彼女は帰国できなかったんですね。ずっと日本にいることを余儀なくされたわけです。それがどんなにつらかったことか。その点を考慮しました。
でも、その分東レはチームとして成熟できましたし、他チームの外国人選手の来日が遅れる中、東レはいつ開幕してもOKな状態になっていました。それが、レギュラーラウンド無敗優勝につながったと私は思います。そしてそれだけでなくて、若い選手たちの精神的な支柱になっていたんですよね。この点ではNECのネリマン選手と一緒です(なので彼女とも迷いました)。
来日三年目ですし、年齢を考えれば来季はわかりません。でも、これからも選手たちの心のよりどころでいてほしいなと思います。