続いて控え選手のベストですが、こちら、今までは戦略云々はさておいて、こういう控えエリアだったら楽しいだろうな、という基準にしていました。ですが、今回はポジションも均等にしてより現実的にしています。その結果、控えエリアにはあまりいない、レギュラークラスの選手もいます。控えに入れるのは申し訳ないのですが、言葉で伝えたい選手ばかりです。
<マイベスト控え選手>
小西愛衣選手(セッター・KUROBEアクアフェアリーズ)※初選出
控え選手ではないですが、ただ、久光を破ったり今季のKUROBEが強くなったのは間違いなく彼女の存在が大きかったと思います。それ故の選出です。リー選手、そして今季開幕直後にMBにコンバートされた杉原選手など、いろんな選手をうまく束ねていたという印象です。
今季は喜びを爆発させるシーンも多くて、ここ数年見ている身としてはうれしかったのもありますね。
山形理沙子選手(セッター・トヨタ車体クインシーズ)※2年連続2回目
この人が控えにいることでの安心感がハンパないなと思ったんですよね。苦境に陥ったら立て直してくれる。何よりそう感じたのが2020/21シーズンの最優秀ゲーム賞に挙げさせていただいた、2020/11/22の姫路戦でした。学校でいえば保健室の先生みたいな感じ。体調を崩したら「どうしたのー?」といって診察して処方箋を出してくれる。そんな存在です。また去年理由に挙げた、TOで山上選手の汗を丁寧に拭う、も健在でしたね。
和才奈々美選手(リベロ・PFUブルーキャッツ)※初選出
安心感、という点ではこの選手も双璧です。今季PFUはリモートマッチが多かったこともあり1月に岡山で2試合見ただけなのですが、いつの間にリベロにコンバートされていてびっくりしました。
ただ、彼女がコートにいるだけで安心感がハンパないんですよね。もちろん、元々18/19シーズンのサーブレシーブで4位だったこともあって守備という点ではリベロの特性があったということもあるんでしょうけど、それ以上に精神的支柱として彼女をコートに置けるように、坂本監督がコンバートしたんじゃないかなあと。
※和才選手のリベロ起用は11/14の岡山戦からで、それまではOHとして起用されています。
セット前にリベロって遅れてコートに入ってくるじゃないですか。あのとき和才選手って「はい、えーっと」みたいに簡単にスピーチするんですよね。上の左の写真はたぶん「笑顔を忘れずに」みたいなことを言っていたのだと思います。和才先生って感じです(笑)。
この人がいればチームに安心感をもたらすし、しかもOHからリベロまでできちゃう、というユーティリティさを考慮して、マイベスト控え選手に入れさせていただきました。そして、同じく何でもできるユーティリティさ、ということでオフィシャルスポンサーのまつやさんはぜひ鍋から調味料にまで何でも使える「とり野菜みそ」とのコラボ商品、「とり和才みそ」を出してください!(笑)。せめて断幕とかあったらいいなあ。