VCupで踏んだ東レアローズの「場数」

東レアローズ滋賀
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④超変則布陣の実験

VCup初戦の宇都宮大会NEC戦は、なんかもうめちゃくちゃだったんですよね(笑)

小川選手がオポジットに入ったり、結果的にミドルブロッカーが二人になったり、坂本選手がセッターに入っても白井選手は残ってアウトサイドヒッターになっていたり。NEC戦ではなかったかもしれませんが、翌日の日立戦ではオポジットのはずの小川選手がミドルブロッカーとして突然ブロードを放ったり。見ている方まで混乱しました。個人的には東レアローズ祭りというか(笑)。一種のファン感謝祭でしたよ。

まあ、宇都宮大会は東レのホームゲームでしたがイベントもなかったので、これがせめてものイベントということだったのでしょう(な訳)。

改めてNEC戦の帳票を見てみましたが、なんじゃこりゃ、です(笑)

小川 中田 大﨑

野呂 井上 白井(L中島)

幸いそのことについてバレーボールマガジンが越谷監督に聞いてくれています。

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選手のポテンシャルを引き出すためにいろいろ試してみた。

簡単に言えばそういうことですが、もう少し言うと「本人も気づいていない、眠っているポテンシャルの引き出し」だなと。

話が少しそれますが、私が好きな「ジャイアントキリング」というサッカー漫画で、キャンプでの紅白戦で選手たちが自分のレギュラーポジション以外でプレーする、というのがあるんですね。それによって例えばFWだったらDFの気持ちがわかるようになる(つまり試合中に相対するポジションの選手の気持ちがわかる)とか、こういうボールがDFから来ると合わせやすいから今度からそうしよう、とか、そういう気づきが生まれるんですよね。

これを、紅白戦とか地元の高校とかの練習試合でやるチームはあると思います。それを公式戦でやっちゃった。これが大きいんです。だって紅白戦はしょせん、紅白戦。選手はリーグ戦に勝つためにプレーしているわけだから、公式戦という実戦を通して初めて選手は成長するわけですよ。野呂選手のところでも書きましたが、「場数を踏む」です。これが大事。

さすがにリーグ戦ではできないかもしれませんが、その点ではVCupはうってつけだったといえますね。しかも、慣らし運転の要素もあるサマーリーグとかと違って、VCupは各チームともレギュラーシーズンの流れできている、つまり体も温まっているし、よりレギュラーシーズンに近い状態。かつ埼玉上尾みたいにレギュラーシーズンと同じ布陣のチームもあるのだから、実験にはうってつけなわけです。

つらつら書きましたが、でもやっっぱりこれに尽きるのではないでしょうか。