久光 制約からの脱出プロジェクト~後編~

久光スプリングス
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⑥MD強化

スポーツチーム…というよりこれはアーティストなどのエンタメ界にも通じますが、チケット収入と並ぶ収入源の一つがマーチャンダイジング(MD)、つまりグッズなどの物販収入です。

ちなみに自前でオンラインショップを持っているV1女子のチームは意外にけっこう多く、持っていないのは東レ※、日立※、トヨタ車体、姫路だけです(※ViVAステーションへのリンクはあり)。

今季久光は商品開発に積極的だった印象です(NECも選手開発グッズなど頑張ってました)。

例えば長岡選手の復帰を記念した長岡選手おかえりTシャツは、他チームにもあまり例がないのではないでしょうか。

ちなみにプロ野球だと、2000本安打とかそういう一大イベントだけでなく初勝利記念とか〇試合出場記念といった、選手のメモリアルなグッズも最近は臨機応変に作って、充実してきています。その手法を参考にしたのでは。

あと、新鍋さん、石井、今村各選手による共同プロデュースグッズ販売なんてのもやってました。バリエーションを増やそうと、普段使いできるものまで挑戦したという形ですね。スポーツチームのグッズって試合のときに使うことが多くて日常生活で使うものが少ないので、いい企画だったのではと思います。

ただ、何よりも大きかったのが引退選手のグッズの充実ぶりだったと思います。まずは新鍋元選手。20/21シーズン終了時に功労賞を受賞した記念のグッズとして6万円のサイン入りオーセンティックユニフォーム(オーセンティック=選手着用と同じ素材)を背番号にちなんで33名限定で抽選で販売しました(Zoomでのオンライン個別トーク特典付き)。他にもTシャツも3300円で100枚限定で。このデザインはなかなか秀逸だなと思いました。

また、先日引退を発表した三選手のグッズも用意しています。ラインナップは直筆サイン入りオーセンティックユニフォーム(4万円)、レプリカユニフォームTシャツ(1.5万円。岩坂選手のみ)直筆サイン入りボール(1.2万円)、プリントサイン入りマスコットボール(5000円)、アクリルスタンド(1800円)というラインナップです。

特に今季は出待ちができなかったために、サインをもらえる機会がなかったファンには大変うれしいラインナップでしょうね。