③元選手の自社でのマネジメント化
新鍋選手が2020年6月に引退発表をした際の記者会見で、今後はSAGA久光スプリングスがマネジメント契約を行うとの発表がありました。
ちゃんとSAGA久光スプリングスのサイトにも所属アスリートとして掲載されています。
ってさらっと書く話ではないんですよ、これも。
引退した選手で、それなりに知名度もあって解説とかの仕事もありそう、という人は今まではどこかの事務所に所属する形になったわけです。例えばスポーツビズには木村沙織さん、迫田さおりさん、狩野舞子さん、江畑幸子さんが所属しています(ちなみに中田、吉原各監督もここ)。栗原恵さんはLDH所属です。
実業団方式のチームでOGをマネジメントする、というケースは聞いたことがないです。
いや、NECみたいに引退後は社業に専念するけれどDAZNの解説とかには出ている、というケースはありますけど(近江さんや山口さん)、それはあくまで社業という本業あってのもの。新鍋様…もとい、新鍋さんは久光の社業にはついていないのでは…?って関係者じゃないからわからないですが。
ま、それは別としても、普通は引退した選手のマネジメントは外部任せだったところを自社でやろうとしているところがすごいなと思うんです。例えば講演会や教室に元バレーボール選手を呼びたいと思ったらスポーツビズとかに相談するしかなかったところ、新鍋さんを呼びたい場合はSAGA久光スプリングスに相談する形になるわけで。当然マネージャーも必要なんですよね。
もちろん新鍋さんもスポーツビズとか実績のある事務所に所属する手もあったと思います。ただ、正直バラエティー向きというわけではないし、あまり目立ちたくないんじゃないかなとも思うわけで。その点では今まで通りチームのお世話になる、というのはいいことなんじゃないかなあと思います。そしてYouTubeでの紅白戦配信で解説をしたり、久光としても活用してますからね。
ただ、新鍋さんをマネジメント契約しているのには、鳥栖への移転を見据え、地元・九州の有名人(新鍋さんは鹿児島出身)としての活用という部分もあると思います。チームの顔になりますよね。その点では岩坂さんも福岡なので、会社としてマネジメントしていくんじゃないかなあとも思ったりします。
④YouTubeライブ配信の強化
ここはYouTubeのコンテンツも充実しています。
といっても試合のハイライトとかそういうものだけではないんです。久光スプリングスのYouTubeチャンネルのサムネイルをご覧ください。YouTuberさながら、ですよ。
YouTubeに公式チャンネルを持っているチームは他に岡山(2870人)、NEC(2820人)、トヨタ車体(1680人)、姫路(1630人)、PFU(1190人)、埼玉上尾(998人)、先日の引退試合のために立ち上げた日立(687人)があります(意外と持っているチーム多いな…)が(※JTは親会社としての公式チャンネル)、久光は2020年4月開設ながらチャンネル登録者はダントツの1.03万人!
ではどんな企画をやっているか。例えばこんなものも。テロップも入れてかなり本格的です。
また、ホームゲームのときにありがたい、体育館から駅までの歩き方とか。これを作ればアクセス案内としても活用できます。
そしてもちろん、試合の配信も力を入れています。例えば先日の岩坂、座安、小島各選手の引退記念紅白戦。実況、解説、ゲスト(新鍋さん)、そしてマルチカメラとV.TVも真っ青のクオリティーです。
ちなみにYouTubeのサムネイルもそうなのですが、ツイッターのサムネイルも毎回かなり作りこんでいる印象です。インスタライブ開催の案内でもこんな感じです。デザインはかなり重視している印象ですね。